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フォーカス 2年前

07年世界最強! ACミラン、伝説の英雄5人。セードルフ、カカー、マルディーニ、そして…史上最高の選手たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

まるで獣…! 泥にまみれてボールを追う男

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【写真:Getty Images】


MF:ジェンナーロ・ガットゥーゾ(ACミラン/イタリア代表)
生年月日1978年1月9日(当時28歳)
06/07シーズンリーグ戦成績:30試合1得点2アシスト
ACミラン リーグ戦通算335試合9得点
ACミランでの主な獲得タイトル:セリエA(03/04、10/11)、コッパ・イタリア(02/03)、UEFAチャンピオンズリーグ(02/03、06/07)

 ピルロ、カカー、セードルフ。ACミランの中盤には高いテクニックを持つ選手が揃い、その力を発揮していた。それはなぜか。その理由が、このガットゥーゾという選手にある。

 ピルロとアンブロジーニとともに組む中盤において、ガットゥーゾの存在感は際立っていた。獰猛な獣のごとくボールに食らい付き、泥だらけになりながらもマイボールにする。06/07シーズンのCLでは決勝トーナメントの全ての試合に先発起用されており、アンチェロッティ監督にとっても不可欠な存在であった。

 能力値では「守備力」「フィジカル」「メンタル」で90を超える高い評価となっている。その「守備力」は中盤の選手としては世界屈指の力を持ち、ミランの破壊力をアップさせるためのエンジンの役割を果たした。

 また、92と最高値は「メンタル」。どのような状況でも諦めずにボールを追う姿は見る者の心を打ち、それ以上にチームメイトの心に火を点けるほどの影響力を持っていた。

 華麗で優雅なピルロやカカーの陰で、ガットゥーゾが泥にまみれる。それが00年代のACミランというチームの強さの理由であり、最大の魅力だった。

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