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これでもクビは飛ばないのか? マンチェスター・ユナイテッドの中身はスカスカ、改善される気配はなく…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

マンUの置かれた状況とは?



 その直後にショートカウンターを喰らって同じ左サイドを抉られると、ジョアン・ペドロにニアをぶち抜かれて3失点目。95分には敵GKのロングキック一発で同様に左を抉られ、エマヌエル・デニスに今度はファーに叩き込まれて4失点目――。

 このように、依然として攻守両面において“組織”と呼べるものが存在しないマンUは、17位のワトフォード相手に惨敗した。

 今季これまでの流れを踏まえ、惨劇の夜となったワトフォード戦を振り返ると、常識的に考えればスールシャール監督の“首”がいつ飛んでもおかしくない内容と結果だ。現時点(現地時間翌日午前2:30)では、ノルウェー人指揮官の解任の報はどこにもない。

 もちろん世間一般の“常識”と名門クラブの内部の“常識”は違う可能性はある。さらに今週の23日にアウェイで行われるCLビジャレアル戦で、またロナウドが“神通力”を発揮しそうな予感もある。

 チームとして中身はスカスカだが、31歳のスペイン代表GKが鬼神のごとくビッグセーブを連発し、ここ一番で36歳のポルトガル代表FWが異常な勝負強さを発揮することで、スールシャール監督が延命しているのがマンチェスター・ユナイテッドの現状と言うと、さすがに言い過ぎだろうか…。

(文:本田千尋)

【了】

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