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なぜか…ユーロ2008で輝けなかった5人の名手。幻のゴールに終わった遅咲きストライカー、期待を裏切ったバロンドーラーとは…

シリーズ:ユーロで輝けなかった5人の名手 text by 編集部 photo by Getty Images

クラブでは得点量産も…

1129-トーニ
【写真:Getty Images】

FW:ルカ・トーニ(元イタリア代表)
生年月日:1977年5月26日
ユーロ2008成績:4試合0得点1アシスト

 遅咲きのストライカー、ルカ・トーニは05/06シーズンにリーグ戦31得点でセリエA得点王に輝き、同年のヨーロッパ・ゴールデンシューを受賞すると、イタリアのエースとしてドイツW杯に出場。強靭なフィジカルと空中戦の強さを活かし、6試合2得点の活躍でイタリア代表4度目のW杯制覇に貢献した。

 その後は左足の手術など怪我に悩まされたトーニだが、ユーロ(欧州選手権)2008予選では6試合5得点。同年に移籍したバイエルン・ミュンヘンでも抜群の決定力で得点を量産し、リーグ得点王に輝いたこのFWは、ユーロ2008でもクラブ同様の活躍でイタリア代表を牽引すると思われた。
 
 しかし、スタメン出場した初戦のオランダ戦は無得点。続く第2節のルーマニア戦ではゴールネットを揺らすも、オフサイドの判定により得点は取り消された。最終節のフランス戦では、先制点となるPKを獲得。グループリーグ突破には少なからず貢献したが、準々決勝のスペイン戦でも得点を決めることは出来ず、周囲の期待に全く応えられずに大会を去った。

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