日本の「ガラスの天才」5人。栄光と苦悩…最高級の才能も怪我に泣いた男たち(前編)

2021年12月17日(金)7時00分配信

シリーズ:ガラスの天才5人
text by 編集部 photo Getty Images
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わずか26歳で現役引退

FW:比嘉厚平(日本)
生年月日:1990年4月30日
日本代表:出場なし



 2016年に引退を発表した際、比嘉厚平は各選手からSNSを通じこんな言葉を贈られていた。「比嘉は、俺らの代で1番の選手」(齋藤学)。「中学の時、FWだった自分のポジションが変わっていったのは同じFWに比嘉がいたから」(酒井宏樹)。「小学校、中学校で出会った中で一番衝撃を受けた選手」(端戸仁)。それほど、比嘉厚平という男は才能に溢れる選手だった。

 比嘉のプロキャリアは怪我と共に下降線をたどっていった。悲劇が起きたのは、柏レイソルのトップチーム昇格内定が決まったわずか1ヶ月後の2008年1月。カタールで行われたU-19国際親善トーナメント準決勝、中国戦だった。比嘉はこの試合で、左ひざ前十字靱帯損傷、左ひざ半月板損傷、さらに右ひざ半月板損傷の大怪我を負ってしまったのだ。この結果、同選手は2008年の試合すべてを欠場することになった。

 長きに渡るリハビリを経て2009年に戦列復帰した比嘉だが、やはりメスの入った足は脆くなっており、以前までのような輝きは取り戻せない。結局、柏では活躍できず、その後ブラウブリッツ秋田やモンテディオ山形に在籍したが、ここでも胸部打撲傷、左ヒラメ筋肉離れ、左ひざ軟骨損傷などを経験と、怪我に泣かされる日々が続いた。そして2016年12月、26歳という若さでスパイクを脱ぐ決断をしている。

【了】

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