バルセロナ、自滅した相手にドローの理由は? まだまだ力不足、響いたのはあまりに大きすぎる問題【分析コラム】

2021年12月22日(水)11時38分配信

シリーズ:分析コラム
text by 小澤祐作 photo Getty Images
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ラ・リーガ第4節延期分、セビージャ対バルセロナが現地時間21日に行われ、1-1のドローに終わった。前半から主導権を握り、後半には一人多い状態で戦うことが許されたバルセロナだが、勝つべき試合で勝ち点2を落としてしまった。やはり響いたのは、チームが抱える大きすぎる問題だ。(文:小澤祐作)

主導権を握ったバルセロナ

バルセロナ
【写真:Getty Images】

 ひと昔前ならば、セビージャがバルセロナに対しどこまでできるかが注目ポイントだったが、今はその逆。現地21日に行われたゲームは、バルセロナがセビージャに対しどこまでできるかが注目ポイントとなった。

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 立ち上がりからペースを握ったのはバルセロナ。事実、20分の時点で8本ものシュートを放ち、被シュートは0だった。ボールを動かしながら相手陣地でのプレータイムを多くするという、まさにシャビ・エルナンデス監督が求めるサッカーを高いレベルで表していたと言えるだろう。

 バルセロナが早い時間から主導権を握れた理由はセビージャの守備にある。4-2-3-1の陣形で守るホームチームは、トップ下イバン・ラキティッチをアンカーのセルヒオ・ブスケッツにマンマークで付けている。そのためバルセロナのツーセンターバックに対してはワントップのラファ・ミル一人が見る形だった。

 そうなると当然、CBのジェラール・ピケとエリック・ガルシアは比較的余裕を持ってボールを保持することができる。彼らはそれをうまく利用し、パスを受けると高い位置まで運び、相手を引き付けたところで前線の選手へとボールを渡した。そしてセビージャの矢印を後ろ向きにし、サイドバックに高い位置を取らせる。これを繰り返し、敵陣でのプレータイムを増やしていたのだ。

 セビージャは時折ハイプレスを行うこともあったが、そこに連動性はなく、単独行動のものが多かった。16分にはルーカス・オカンポスが高い位置からプレッシャーを与えるも、周りが反応していなかったため簡単に外される。その際オカンポスは「なんで来ないんだ」といったようなジェスチャーを見せていた。

 しかし、主導権を握っていたバルセロナだが、ワンチャンスをモノにされてしまう。32分、デザインされたコーナーキックから最後はアレハンドロ・ゴメスにゴールを許してしまったのだ。これがセビージャにとって最初の枠内シュートだった。

 リードを奪い少し冷静になったセビージャはその後、バルセロナの右サイドを重点的に狙ってきた。ウスマンヌ・デンベレの戻りが遅く、ロナルド・アラウホのところで数的優位を作りやすかったからだ。フレン・ロペテギ監督もそれを理解していたのだろう、34分、攻撃時は左インサイドハーフのラキティッチと左ウイングのA・ゴメスを呼び、指示を送っていた。

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