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アーセナル、急造SBが冨安健洋の穴を埋めた。緊急事態で得た大きな収穫とは…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

プレミアリーグ第19節、ノリッジ対アーセナルが現地時間26日に行われ、0-5でアウェイチームが勝利した。新型コロナウイルスの感染拡大の中で行われたこの試合は、両チームともに多数の欠場者が発生。プレミアリーグでは第4節から15試合連続で先発出場していたアーセナルの冨安健洋も新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示し、今節は欠場となった。(文:安洋一郎)


最下位ノリッジを圧倒したアーセナル

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【写真:Getty Images】

 現地時間26日、第18節を終えた時点でUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位につけているアーセナルは、最下位ノリッジのホーム、キャロウ・ロードに乗り込んだ。

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 第11節終了時にダニエル・ファルケ前監督を解任したノリッジは、同じタイミングでアストン・ビラの監督を解任されたディーン・スミス氏を新監督に招聘。1勝2分とまずまずのスタートを切ることに成功したが、主将のDFグラント・ハンリーと中盤の要であるMFマティアス・ノルマン、ドリブル突破が魅力のFWミロト・ラシツァを怪我により失ってからは再び大失速しており、今節が行われる前の時点で3連敗を喫していた。

 加えて直近にチーム内で新型コロナウイルスが流行し、第18節ウェストハム戦は延期となっていた。今節は何とか開催に至ったが、守護神ティム・クルルが新たに新型コロナウイルスの陽性となり離脱。GK、DF、MF、FWと各ポジションで核となる選手が離脱と、選手層の薄い昇格組にとっては厳しすぎる陣容となっていた。

 一方のアーセナルも冨安健洋をはじめ、セドリック・ソアレス、エインズリー・メイトランド=ナイルズ、カラム・チェンバースが新型コロナウイルスの陽性で離脱となっていたが、右SB以外の主力選手は起用可能だったこともあり、ホームチームに何もさせないまま圧倒した。

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