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2021年南米ベストイレブン。世界最高の男は健在! アルゼンチン、ブラジル以外からの選出は?

シリーズ:2021年ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



マウリシオ・イスラ(チリ代表)
所属クラブ:フラメンゴ
生年月日:1988年6月12日(33歳)
リーグ戦成績:15試合0得点3アシスト
チリ代表成績:14試合1得点1アシスト

 かつてユベントスでもプレーしたDFは今年で33歳となったが、まだまだ元気である。チリ代表では相変わらずレギュラーの座を築いており、FIFAワールドカップカタール2022・南米予選では2021年内に行われた10試合中9試合に出場。夏のコパ・アメリカ2021では全試合でフル出場を達成し、チリ代表からは唯一となる大会ベストイレブンに名を連ねることになっている。

 また、所属するフラメンゴでも印象的な活躍を披露した。コパ・リベルタドーレスでは13試合中11試合でスタメン出場。バルセロナSCとの準決勝1stレグではスタジアムから「イスラ・コール」が沸き起こっていたなど、クラブの準優勝に大きく貢献している。その活躍もあり、ウルグアイ紙『エル・パイス』が選定する2021年の南米年間ベストイレブンの候補に名を連ねることになった。

ジエゴ・カルロス(ブラジル)
所属クラブ:セビージャ
生年月日:1993年3月15日(28歳)
リーグ戦成績:36試合3得点0アシスト
五輪代表成績:6試合0得点0アシスト

 ビッグクラブも注目するセビージャ所属のセンターバックは今年、大忙しだった。昨季はクラブで高い稼働率を誇りチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に貢献すると、夏には日本へ飛びオーバーエイジとして東京五輪(東京オリンピック)に参加。タイトなスケジュールの中で全試合フル出場を達成するなどダニエウ・アウベスらと共にチームを牽引し、金メダル獲得の立役者となった。

 そして日本での激闘を終えて所属クラブに戻ると、すぐにCBのファーストチョイスとしてプレー。今季リーグ戦18試合を消化した時点で欠場したのは累積警告による第9節セルタ戦のみとなっているなど疲労による長期離脱をすることもなく、セビージャのラ・リーガ2位という好成績での年越しに大きく貢献した。来年も引き続き活躍が求められる。

チアゴ・シウバ(ブラジル代表)
所属クラブ:チェルシー
生年月日:1984年9月22日(37歳)
リーグ戦成績:28試合2得点1アシスト
ブラジル代表成績:9試合0得点0アシスト

 今年で37歳とサッカー界では大ベテランの域にいるが、ピッチに立った際の頼もしさは今なお健在である。昨年夏にパリ・サンジェルマン(PSG)からチェルシーに移るとすぐに主力となり、ゲームキャプテンとしても存在感を誇示。そして今年5月には、ミラン時代にもPSG時代にも成し遂げられなかったチャンピオンズリーグ(CL)制覇を経験することになった。迎えた2021/22シーズンも重要なピースとして高い稼働率を誇っており、多くの勝利をサポーターにプレゼントしてきた。

 また、今年はブラジル代表での活躍ぶりも印象的だった。CL制覇後すぐにコパ・アメリカ2021に参戦。5試合でフル出場を果たすなどリーダーとしてスター軍団をまとめ上げ、ファイナル進出に大きく貢献している。また、FIFAワールドカップカタール2022・南米予選でも母国を牽引し、見事カタール行きの切符をもたらすことになった。

マルコス・アクーニャ(アルゼンチン代表)
所属クラブ:セビージャ
生年月日:1991年10月28日(30歳)
リーグ戦成績:34試合2得点5アシスト
アルゼンチン代表成績:11試合0得点0アシスト

 昨年夏にスポルティングCPから1125万ユーロ(約13.5億円)という移籍金でセビージャに加入した。これが自身にとって初の5大リーグ挑戦だったが、非凡なフィジカルとドリブルでの推進力などを武器に左サイドバックのファーストチョイスに定着。1年目でチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に貢献し、迎えた2021/22シーズンはDFながらすでにラ・リーガで1得点3アシストをマークしている。

 そして今年はクラブだけでなく、アルゼンチン代表でも確かな存在感を示した。夏のコパ・アメリカ2021では母国の28年ぶりとなる優勝に貢献。ファイナルの試合終了後には真っ先に主将リオネル・メッシの元へと駆け寄った。またFIFAワールドカップカタール2022・南米予選でもレギュラーとして奮闘。9月~11月に行われた7試合中6試合に出場し、実に5試合でクリーンシートに貢献していた。

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