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2021年若手ベストイレブン。本当に21歳以下?クラブ、代表でも主軸を担う期待の逸材たち

シリーズ:2021年ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



オーレリアン・チュアメニ(フランス代表)
所属クラブ:モナコ
生年月日:2000年1月27日(21歳)
リーグ戦成績:38試合2得点3アシスト
フランス代表成績:7試合0得点0アシスト

 オーレリアン・チュアメニは2021年に最もブレイクしたMFと言っても過言ではないだろう。20年冬からプレーするモナコでは、昨季から不動のレギュラーに定着。豊富な運動量と長い手足を活かした深いタックルで相手からボールを奪取して中盤を支配するこのボランチは、その活躍から2020/21シーズンのリーグ・アン最優秀若手選手賞を受賞した。

 21年夏に行われたユーロ2020(欧州選手権)の出場は叶わなかったが、9月にフランス代表に初招集されると、デビュー戦となったボスニア・ヘルツェゴヴィナ戦から7試合連続で出場。瞬く間にフランス代表の主力へと定着し、1年でその市場価値は2.5倍の4000万ユーロ(約48億円)まで上昇した。こうした活躍からチュアメニに対してはチェルシーやレアル・マドリード、ユベントスといったメガクラブが獲得に関心を寄せており、今後の去就にも注目が集まっている。

ジュード・ベリンガム(イングランド代表)
所属クラブ:ドルトムント
生年月日:2003年6月29日(18歳)
リーグ戦成績:33試合3得点6アシスト
イングランド代表成績:10試合0得点0アシスト

 17歳で迎えた20年夏にバーミンガムからドルトムントに引き抜かれたジュード・ベリンガムは2021年、この若さにして1年間試合に出場し続けた。2020/21シーズン後半戦は出場停止による1試合と怪我による2試合、計3試合を除く18試合に出場。今季は前半戦終了時点でリーグ戦15試合、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)6試合、カップ戦3試合、計24試合に出場しているが、その全てが先発出場と18歳にしてドルトムントに欠かせない選手となっている。

 今季ドルトムントでフル稼働の活躍を披露する中で、ただ出場試合数が増えるだけでなく、しっかりと”得点関与”という数字に残る部分でも結果を残しているというのは非常にポジティブな点だ。また、タレント揃いのイングランド代表にも既に定着しており、2021年は代表戦で9試合に出場した。21年夏に行われたユーロ2020(欧州選手権)では3試合に出場し、イングランド代表史上最年少で同大会の出場を果たした。

フィル・フォーデン(イングランド代表)
所属クラブ:マンチェスター・シティ
生年月日:2000年5月28日(21歳)
リーグ戦成績:31試合12得点7アシスト
イングランド代表成績:13試合2得点5アシスト

 2021年、マンチェスター・シティはプレミアリーグで圧倒的な強さを誇ったが、その中では生え抜きのフィル・フォーデンは欠かせない選手だった。2020/21シーズン、フォーデンは公式戦50試合に出場し、16得点10アシストというスタッツを残したが、そのうち11得点6アシストが2021年に記録したものである。

 こうした活躍から2020/21シーズンのプレミアリーグ最優秀若手選手賞、PFA最優秀若手選手賞のタイトルを獲得。2021/22シーズンが開幕して以降も好調を維持しており、シーズン折返し時点で13試合5得点3アシストという好成績を収めている。また、2021年はイングランド代表としても多くの試合に出場した年となり、2020/21シーズン終了後に行われたユーロ2020(欧州選手権)では3試合に出場して準優勝に貢献した。

ヴィニシウス・ジュニオール(ブラジル代表)
所属クラブ:レアル・マドリード
生年月日:2000年7月12日(21歳)
リーグ戦成績:40試合11得点8アシスト
ブラジル代表成績:9試合0得点0アシスト

 ヴィニシウス・ジュニオールは18年夏にレアル・マドリードに加入して以降、ドリブル突破は魅力的ながらも、2018/19シーズンは1ゴール、2019/20シーズンは3ゴール、2020/21シーズンは3ゴールと決定力が課題とされていた。(リーグ戦のみのスタッツ)

 だが、今季はその決定力不足が嘘のように得点を量産しており、3シーズンのトータルで決めた得点数をリーグ前半戦だけで上回る10ゴールを決めている。遂に覚醒したヴィニシウスの活躍もあり、レアル・マドリードはシーズン折返し時点で2位以下を大きく突き放し、ラ・リーガで首位を快走中だ。キャリア最高のシーズンを送っているヴィニシウスは、今季後半戦も継続して活躍することができるのだろうか。

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