フットボールチャンネル

2021年若手ベストイレブン。本当に21歳以下?クラブ、代表でも主軸を担う期待の逸材たち

シリーズ:2021年ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

DF

202112031_若手ベストイレブン(DF)_getty

【写真:Getty Images】


ジェレミー・フリンポン(オランダU-21代表)
所属クラブ:レバークーゼン
生年月日:2000年12月10日(21歳)
リーグ戦成績:26試合1得点4アシスト
オランダU-21代表成績:4試合0得点0アシスト

 右SBにはWG顔負けのドリブルでの打開力と攻撃センスの持ち主であるジェレミー・フリンポンを選出した。21年冬にセルティックからレバークーゼンに加入した当初は控えに甘んじることも多かったが、今季リーグ戦では出場停止の1試合を除く16試合で先発出場。UEFAヨーロッパリーグでもグループリーグ全6試合に出場し、シーズン折り返し時点で公式戦24試合2ゴール6アシストと結果を残している。

 フリンポンはオランダでガーナ人の両親の間に生まれ、7歳からはイングランドで生活していたため、この3つの代表でプレーする資格を持っているが、本人はオランダ代表入りを目指している。現オランダ代表にはレギュラーのデンゼル・ダンフリースの他、アヤックスでブレイク中の18歳、ディファイヌ・レンチが招集されているが、フリンポンがこの調子で結果を残し続ければ、近い将来A代表に招集されることになるだろう。

ユリエン・ティンバー(オランダ代表)
所属クラブ:アヤックス
生年月日:2001年6月17日(20歳)
リーグ戦成績:33試合2得点1アシスト
オランダ代表成績:6試合0得点0アシスト

 ユリエン・ティンバーにとって2021年は大きな飛躍を遂げた年となった。所属するアヤックスでは2020/21シーズン後半にレギュラーに定着。CBと右SBのどちらのポジションでも高いレベルでプレーし、6月にはユーロ2020(欧州選手権)に臨むオランダ代表にサプライズで選出された。

 ユーロでは3バック時に右CB、4バック時には右SBでプレーし、4試合のうち3試合に出場。ユーロを終え、アヤックスに戻ると、2021/22シーズンからは18歳のディファイヌ・レンチが台頭してきたこともあり、CBに固定されて起用されている。シーズン前半戦終了時点で公式戦24試合に出場とフル稼働しており、21年9月に発表されたゴールデン・ボーイ2021の候補にも選出されている。

ヨシュコ・バルディオル(クロアチア代表)
所属クラブ:ディナモ・ザグレブ→ライプツィヒ
生年月日:2002年1月23日(19歳)
リーグ戦成績:16試合2得点1アシスト(ディナモ・ザグレブ)
リーグ戦成績:16試合1得点2アシスト(ライプツィヒ)
クロアチア代表成績:9試合1得点0アシスト

 ライプツィヒは今夏にダヨ・ウパメカノ、イブラヒマ・コナテ、2人のレギュラーCBが引き抜かれたが、代わりに加入したヨシュコ・バルディオルが見事にその穴を埋めている。2019/20シーズンにプロデビューを飾ったディナモ・ザグレブでは、昨季まで主力選手としてプレーし、CBと左SBの両ポジションで起用されていた。

 クロアチア代表でも同じように起用されており、21年夏に行われたユーロ2020(欧州選手権)では、ボルナ・バリシッチが欠場したことに伴い全4試合に左SBとして先発出場した。また、今夏に加入したライプツィヒではシーズン前半戦終了時点で23試合に出場と、19歳ながら絶対的な主力に定着。こうした活躍からゴールデン・ボーイ2021の候補にもノミネートされていた。

アルフォンソ・デイビス(カナダ代表)
所属クラブ:バイエルン
生年月日:2000年11月2日(21歳)
リーグ戦成績:33試合1得点6アシスト
カナダ代表成績:30試合10得点16アシスト

 21歳にして世界最高の左SBと評価されるアルフォンソ・デイビスは、2021年の活躍も見事だった。所属するバイエルンでは左SBのレギュラーとして2020/21シーズンのブンデスリーガ制覇に大きく貢献。リーグのベストイレブンにも選出され、続く2021/22シーズンも不動のレギュラーとして前半戦だけで公式戦23試合に出場している。

 ゴールドカップ2021は足首の怪我のため欠場を余儀なくされたが、9月から行われているカタールワールドカップ北中米最終予選では7試合に出場した。第8節終了時点で首位に立つカナダ代表を牽引している。こうした活躍が評価され、2021年もカナダ年間最優秀選手賞を受賞。21歳にしてこれが自身3度目の受賞となった。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top