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南野拓実、リバプールでの序列はどう変わる? ゴールでアピール成功も、新加入WGが与える影響【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

2ゴールに関与した後半


 後半も背後へのスペースを埋めているカーディフ守備陣を崩すことに苦労していたリバプールだったが、53分に南野がファウルを受けて得たセットプレーをジョタが頭で合わせて先制に成功した。

 新加入のルイス・ディアスと左足首の骨折脱臼により長期離脱していたハーヴェイ・エリオットが58分にピッチに投入されて以降はリバプールの勢いがさらに増す展開に。68分にはルイス・ディアスが相手の不用意なボールロストを誘って起点を作り、ラストパスを受けた南野がこの試合自身最初のシュートでゴールネットを揺らした。

 空いたスペースに侵入する一瞬の判断力とスプリント力でゴールを奪った南野はこのプレーを最後に交代。76分にはエリオットが豪快なボレーシュートを叩き込み、新加入と怪我明けの2選手が得点に絡むというリバプールからすると最高の結果でカーディフを突き放した。

 80分に1点を返されるが、反撃はここまで。3-1でカーディフに勝利したリバプールはノリッジが待つ5回戦へと駒を進めることとなった。

 サラー、マネ、チェンバレンの3名が不在の中で、ゴールという最高の結果を残した南野拓実。しかもこれはただの1ゴールではない。リバプール加入後、ほとんど起用されたことのない右WGで結果を残したということが、最大のポジティブ要素となっている。

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