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ポルトガルで「全てのプレーが劇的に変わった」理由。藤本寛也が「自分だけに見えているもの」とは?【インタビュー後編】

text by 舩木渉 photo by Getty Images

「今季は全てのプレーが劇的に変わった」



――今季はチームとしても戦力が充実しています。昨季は特に得点力不足が深刻で、最後まで得点源を確立できませんでした。ところが今季は新加入のフラン・ナバーロがゴールを量産し、昨季5得点だったサムエル・リーノも2倍近いペースでゴールネットを揺らしています。フィニッシャーがいて、ゴールまでの流れをチーム全体で共有できているとパスを出す方としてもやりやすいのではないでしょうか。

「今季のチームはウィングと1トップに得点感覚に優れた選手がいます。左サイドにはリーノ、中央にフラン、右にはムリージョとアントワーヌ(・レウテイ)という足の速い選手もいます。アントワーヌはスピードがあって動き出しもすごくいいので、自分のプレースタイルと相性ぴったりだと思っています。他の選手たちも自分が前を向いた時に常に走って準備をしてくれているので、パスを出せばチャンスになるんですよ。

逆のインサイドハーフをやっているペドリーニョもうまいですね。バランス感覚がよくて、ザ・中盤の選手という感じです。左サイドは基本的に彼に任せていて、右サイドは自分がコントロールする感覚でやっています。今季のチームには前線にも中盤にもいい選手が揃っているので、自分がパスの出し手にもなれるし、受け手にもなれる。僕も味方がボールを持ったら常にスペースへ走るようにしています。今季やろうとしているサッカーは本当に楽しいです」

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