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ポルトガルで「全てのプレーが劇的に変わった」理由。藤本寛也が「自分だけに見えているもの」とは?【インタビュー後編】

text by 舩木渉 photo by Getty Images

さらに成長するためには…



――欧州で次のステップに進む、あるいは日本代表に選ばれて活躍することを考える中で、選手としてさらに成長するために取り組んでいることはありますか?

「今は、得点やアシストを増やしたいですね。結局は数字を見られるじゃないですか。インサイドハーフだとゲームコントロールの安定性などが求められると思いますけど、それに加えて自分はゴールやアシストの数や質も追求していけたら、もっといい選手になれるかなと思っています。あとは90分間、質を落とさないパーフェクトなパフォーマンスを続けることを目指しています」

――最後に、今季の目標を教えてください。

「今は毎試合とにかく楽しいんです。試合前も楽しみだし、みんなで『勝つぞ!』と一丸となって試合に入れているので、毎試合自分が勝利に貢献したいという思いでプレーしています。

その中で、自分としてはヨーロッパリーグに予選から出られる5位を目指したいと思っています。それより上はほぼ決まったようなもので、なかなか覆すのは難しい。もちろん全て勝つつもりで戦いますけど、数試合勝利を逃すだけで順位が一気に変わってしまうので、上位4クラブ以外との対戦でしっかり勝ち点を積み重ねていくことの方が大事なリーグです。

今季やっていて、ポルティモネンセやヴィトーリア・ギマランイス、そして昇格組のエストリルは力があると感じています。彼らとの競争を勝ち抜いて、ヨーロッパのカップ戦出場権を獲得できれば最高です」

(取材・文:舩木渉)

【了】

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