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21/22シーズン、リバプール全選手パフォーマンス査定。ポジション別に5段階評価、A評価となったのは?

シリーズ:欧州ビッグクラブ21/22パフォーマンス査定 text by 編集部 photo by Getty Images

CB

ファン・ダイク
【写真:Getty Images】


フィルジル・ファン・ダイク(オランダ代表)
生年月日:1991年7月8日
21/22リーグ戦成績:34試合3得点4アシスト
21/22欧州CL成績:8試合0得点1アシスト
21/22FA杯成績:5試合0得点0アシスト
21/22リーグ杯成績:3試合0得点0アシスト
評価:A

 フィルジル・ファン・ダイクの地上戦と空中戦の強さは、まさに世界最高峰。今季のリーグ戦わずか2敗という結果は、この男なしではありえなかった。守備面での存在感はさることながら、高精度のロングパスで幾度ものチャンスを作り、CBながら4アシストを記録した。

ジョエル・マティプ(元カメルーン代表)
生年月日:1991年8月8日
21/22リーグ戦成績:31試合3得点3アシスト
21/22欧州CL成績:7試合0得点0アシスト
21/22FA杯成績:1試合0得点0アシスト
21/22リーグ杯成績:4試合0得点0アシスト
評価:A

 21/22シーズンを通してフィルジル・ファン・ダイクの相方を務めたのが、ジョエル・マティプだ。高い足元の技術を持つ同選手は、ドリブルでの持ち上がりやFWへの鋭い縦パスで試合をコントロール。守備時には相手FWへの的確な対応をみせ、ファン・ダイクの不在時にはDFリーダーとしてチームを支える活躍をみせていた。

イブラヒマ・コナテ(U-21フランス代表)
生年月日:1999年5月25日
21/22リーグ戦成績:11試合0得点0アシスト
21/22欧州CL成績:7試合2得点0アシスト
21/22FA杯成績:6試合1得点1アシスト
21/22リーグ杯成績:4試合0得点0アシスト
評価:B

 今季リバプールにやってきたイブラヒマ・コナテは、試合を重ねるごとに存在感を増していった。新加入選手を時間をかけて適応させていくユルゲン・クロップ監督の起用法により、今季の公式戦出場は28試合に留まったが、コナテが出場した試合は無敗だった。

ジョー・ゴメス(イングランド代表)
生年月日:1997年5月23日
21/22リーグ戦成績:8試合0得点1アシスト
21/22欧州CL成績:7試合0得点0アシスト
21/22FA杯成績:2試合0得点0アシスト
21/22リーグ杯成績:4試合0得点0アシスト
評価:D

 イブラヒマ・コナテの加入により、ジョー・ゴメスのチーム内での序列は間違いなく低下した。リーグ戦8試合に出場したが、CBでの起用はなし。どれもトレント・アレクサンダー=アーノルドのバックアッパーとしての起用だった。CBではなくサイドバックで存在感を示すことが出来なければ、この男のチーム内での居場所は失われていくだろう。

ナサニエル・フィリップス(イングランド)
生年月日:1997年3月21日
21/22リーグ戦成績:0試合0得点0アシスト
21/22欧州CL成績:2試合0得点0アシスト
21/22FA杯成績:0試合0得点0アシスト
21/22リーグ杯成績:1試合0得点0アシスト
評価:なし

SB

アーノルド
【写真:Getty Images】

トレント・アレクサンダー=アーノルド(イングランド代表)
生年月日:1998年10月7日
21/22リーグ戦成績:32試合2得点12アシスト
21/22欧州CL成績:8試合0得点4アシスト
21/22FA杯成績:3試合0得点1アシスト
21/22リーグ杯成績:3試合0得点2アシスト
評価:A

 世界最高の右サイドバックとも言われるトレント・アレクサンダー=アーノルドのキックは世界最高峰だ。今季はキャリアハイとなる公式戦19アシストをマーク。この男はチームの生命線とも言える重要な役割を担っていた。

ネコ・ウィリアムズ(ウェールズ代表)
生年月日:2001年4月13日
21/22リーグ戦成績:1試合0得点1アシスト
21/22欧州CL成績:3試合0得点0アシスト
21/22FA杯成績:0試合0得点0アシスト
21/22リーグ杯成績:4試合0得点2アシスト
評価:D

 主にカップ戦での起用となったネコ・ウィリアムズは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)3試合、EFLカップ(カラバオカップ)4試合に出場。0-2で勝利したEFLカップ4回戦では、2得点ともこの男がアシストしている。しかし、やはりトレント・アレクサンダー=アーノルドやジョー・ゴメスの壁は高いため序列はそう簡単に覆らず、冬にフルハムにレンタル移籍している。

アンドリュー・ロバートソン(スコットランド代表)
生年月日:1994年3月11日
21/22リーグ戦成績:29試合3得点10アシスト
21/22欧州CL成績:9試合0得点3アシスト
21/22FA杯成績:4試合0得点2アシスト
21/22リーグ杯成績:4試合0得点0アシスト
評価:A

 アンドリュー・ロバートソンの存在感は今季も絶大だった。無尽蔵の体力でピッチを駆け回る同選手は攻守に貢献。対人での粘り強い守備はもちろんだが、果敢なオーバーラップからリーグ3位タイの10アシストを記録している。まさに世界トップクラスの左サイドバックだ。

コスタス・ツィミカス(ギリシャ代表)
生年月日:1996年5月12日
21/22リーグ戦成績:13試合0得点2アシスト
21/22欧州CL成績:5試合0得点2アシスト
21/22FA杯成績:5試合0得点1アシスト
21/22リーグ杯成績:3試合0得点1アシスト
評価:B

 加入2年目を迎え、コスタス・ツィミカスのチーム内での序列は徐々に上がっている。守備面ではアンドリュー・ロバートソンに劣るが、この男の攻撃面への貢献度は絶大だった。左足から繰り出されるクロスは絶品。公式戦26試合で6アシストを記録し、FAカップ決勝戦では7人目のPKキッカーを務め、リバプールを優勝に導いた。

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