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アーセナル、最高の補強は? 21世紀ベスト移籍1~5位。無敗優勝から新時代へ。チームを変えた天才たち

text by 編集部 photo by Getty Images

3位:パトリック・ヴィエラ

パトリック・ヴィエラ
【写真:Getty Images】


生年月日:1976年6月23日
移籍金:535万ユーロ(約7億3000万円)
在籍期間:1996年夏~2005年夏
リーグ戦成績:279試合28得点28アシスト

 パトリック・ヴィエラも、アーセナルが格安で連れてきた選手だ。のちのレジェンドも、1996年の加入時は20歳の若者だった。

 カンヌでプロデビューしたあと、1995年にミランへ移籍したヴィエラは、イタリアの名門で芽が出ず、1シーズンでわずか2試合の出場にとどまった。そのヴィエラを引き取ったのがアーセナルだ。

 アーセナル移籍後はアーセン・ヴェンゲル監督の指導のもとですぐに大活躍。身長192cmの体格をいかした守備で中盤を引き締めるのと同時に、攻撃時には鋭い縦の動きでアーセナルの美麗なパスワークにアクセントを加えた。ヴィエラの上がりが相手のマークのズレを生み、そこから多彩なパスワークが繰り広げられている。

 2003/04シーズンの無敗優勝の立役者にもなったヴィエラ。当時はレアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が獲得を目指すと宣言したこともあるほど、ヴィエラは世界中で最高のMFと認知されていた。アーセナルの2004/05シーズンはFAカップ制覇で幕を閉じたが、優勝を決めるPK戦で最後に成功したのがヴィエラだった。宿敵マンチェスター・ユナイテッドを下してタイトルをもたらし、ユベントスへ旅立った。

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