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古橋亨梧は「どこに立てばいいかを理解している」。スコットランド1年目で得た「強みが通用している感覚」【21/22欧州日本人総括コラム】

シリーズ:21/22欧州日本人総括コラム text by 舩木渉 photo by Getty Images

来季はCLの舞台へ

古橋亨梧
【写真:Getty Images】



 リーグ得点王に輝いたチームメイトのギオルゴス・ジャコマキスが13得点だったことを考えると、もし復帰まで4ヶ月近く要したハムストリングの負傷さえなければ古橋がぶっちぎりで得点王になっていてもおかしくなかっただろう。

 古橋は負傷も乗り越えながら20得点を挙げた充実のシーズンを終えて「やっているうちに自分の強みが通用している感覚はありました」と手応えを口にしていた。一方で「フィニッシュ」の局面にまだまだ課題も感じている。

「たくさんの人に支えられてゴールを決められていますけど、その分、外している回数もまだまだ多い。全部決められるわけではないですけど、1本1本、(シュートを)外す回数を減らしていけたらと思っています」

 もっともっとゴールを決めたいという意欲が尽きることはない。自分が「まだ成長している段階」と認識している27歳のストライカーは、大きなインパクトを残したセルティックでの1年目を最高到達点にしないためにも、「まだまだ伸びると思うので、もっともっと(武器を)磨いていければ」とさらなる成長に燃えている。

 来季はキャリアで初めてUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の舞台に立つチャンスもある。セルティックでアイドルとなった古橋が欧州最高峰の戦いの中でどんな進化を披露してくれるだろうか。

「めちゃくちゃ出たいですね。チャンスは僕にもあると思っている」とワールドカップにも強い憧れを抱くストライカーは、来季もゴールラッシュで我々を驚かせてくれるはずだ。そして、スコットランドでもおなじみになったゴール後の「きのこポーズ」が欧州で大流行する未来も決して夢ではない。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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