フットボールチャンネル

バルセロナ獲得候補のU-19イングランドMFって何者?「イングランド最高の16歳」と絶賛されたカーニー・チュクエメカとは?

text by 編集部 photo by Getty Images

バルセロナ最新ニュース

Carney Chukwuemeka
【写真:Getty Images】



デ・ヨングの後釜候補とは?

 スペイン紙『スポルト』は11日、今夏クラブを去る可能性のあるフレンキー・デ・ヨングの後釜として、バルセロナがアストン・ヴィラに所属するカーニー・チュクエメカの獲得に動き出していると伝えた。U-19イングランド代表にも選出されているチュクエメカとは一体何者なのだろうか。



【今シーズンのバルセロナはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴】


 バルセロナは7月上旬にリーグ戦に関するテレビの放映権の一部を売却するなど、資金調達に成功したものの、クラブの経済状況は未だ改善されていない。更なる資金調達のために、市場価値が高く年齢も若いオランダ代表のフレンキー・デ・ヨングの売却を考えており、同選手の獲得を熱望しているマンチェスター・ユナイテッドと話し合いの場をこれまで何度か設けてきた。

 そのデ・ヨングの後釜として、バルセロナはアストン・ヴィラのカーニー・チュクエメカに目をつけた。地元紙によると同クラブはチュクエメカに以前にも興味を示していた模様で、デ・ヨングの売却が近づいてきていることを考え、再びリストアップしたようだ。

 アストン・ヴィラの下部組織でユースキャリアを過ごしたチュクエメカは、着実にカテゴリーを上がっていった。2020年7月には16歳でU-23カテゴリーに昇格し、2021年5月には17歳でトップデビューを飾り、昨夏トップチームに昇格した。昇格初年度はまとまった出場時間を得られなかったが、リーグ戦第17節のノリッジ・シティ戦では途中出場し、初アシストを記録し、21/22リーグ戦では12試合に出場した。

 チュクエメカは世代別イングランド代表にも選出されており、UEFAU-19欧州選手権予選では3試合に出場して、本大会出場権獲得に貢献。今年6月に行われた本大会ではキャプテンを任される試合もあり、イングランド代表を引っ張る存在としてチームに貢献した。イングランド代表は決勝でイスラエル代表を延長戦の末に破り、5年ぶりとなる大会制覇を果たし、チュクエメカは3得点2アシストと大活躍を見せた。

 同大会での活躍もあり、チュクエメカは欧州から注目を集めるようになった。豊富な運動量を武器に広いエリアに顔を出し、攻守ともに貢献度の高いボックス・トゥ・ボックス型のプレーヤーだ。アストン・ヴィラの最高責任者を務めるクリスティン・パースローは、2020年に同選手について「イングランド最高の16歳」と称賛した。

 昨季は出場機会にあまり恵まれなかったものの、世代別イングランド代表ではこれまでにしっかりと結果を残してきた。デ・ヨングの去就は未だ定かではないが、同選手の後釜としては十分なポテンシャルを持つ選手だろう。

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top