MF
【写真:Getty Images】
リース・ジェームズ(イングランド代表/背番号24)
生年月日:1999年12月8日
昨季はプレミアリーグで5得点9アシストと、攻撃面でキャリアハイのシーズンを過ごした。フィジカルを活かした守備対応も光っており、トーマス・トゥヘルのチームにおいて“肝”となっているWBに彼以上の適任者はいないだろう。
一方で懸念されるのは負傷離脱の多さだろうか。昨季は2度のハムストリングの負傷に泣かされるなど戦列を離れる期間が多かった。その際にジェームズの穴を埋めることができる選手がおらず、中盤戦以降の失速の一因となってしまっていた。今季はワールドカップも控えているためコンディショニングは難しいだろうが、再びチェルシーが優勝争いに食い込むためにはこの男の常時稼働が必須だろう。
エンゴロ・カンテ(フランス代表/背番号7)
生年月日:1991年3月29日
圧倒的な守備範囲の広さと対人戦の強さで守備時に活躍するのはもちろん、効果的なドリブルでの持ち運びなどで攻撃面でも違いを作ることができる中盤のキーマンだ。31歳となった今でも進化を続けている。
一方でカンテも負傷離脱の多さが懸念されている。2019/20シーズン以降は毎年のように長期離脱を繰り返しており、今オフも膝の負傷によってトレーニング開始が出遅れていた。それでも開幕直前のウディネーゼ戦でプレシーズンマッチ初出場を飾り、1ゴールを記録。開幕にはしっかりと合わせてきた。
マテオ・コバチッチ(クロアチア代表/背番号8)
生年月日:1994年5月6日
昨季終盤にジョルジーニョがやや序列を下げたこともあり、ベストメンバーであればマテオ・コバチッチが先発に名を連ねると予想する。相手チームのプレスに苦しんだとしても得意のドリブルを活かして独力で剝がすことができるため、彼のプレーがきっかけで一気に攻撃のスイッチが入ることもある。
昨季は第4節アストン・ヴィラ戦でのロメル・ルカクへのアシストを代表するように“ラストパス”の質と意識が高まったことでチェルシー移籍後では最多の5アシストを記録した。
ベン・チルウェル(イングランド代表/背番号21)
生年月日:1996年12月21日
昨季はプレミアリーグで先発した6試合で3得点1アシスト、チームは5勝1分と序盤戦の好調の要因となっていたが、11月に右膝の前十字靭帯を断裂したことで長期離脱を余儀なくされた。プレミアリーグ最終節に途中出場から復帰をしたが、不完全燃焼のシーズンとなっている。
チルウェルはトゥヘル監督就任後、慣れないWBに適応することに苦戦していたが、ようやくチームの戦術にフィットしてきた矢先での大怪我だった。そうしたことから今季は完全復活に燃えるシーズンとなるだろう。