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最強の11人! バルセロナが育てた最高傑作ベストイレブン。メッシ、イニエスタ…。最強の育成組織が輩出した面々

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF


【写真:Getty Images】


シャビ・エルナンデス(元スペイン代表)
生年月日:1980年1月25日
在籍期間:1991年7月~2015年7月
バルセロナ通算成績:767試合85得点185アシスト

 チームの司令塔としてバルセロナの全盛期を作り、数々のタイトル獲得に貢献したシャビ・エルナンデス。1991年夏にバルセロナの下部組織に加入すると、その後は順調に昇格していき、18歳で念願のトップデビューを飾る。その後は中盤に必要不可欠な選手としてポジションを確保、バルセロナでは公式戦通算767試合とクラブ歴代2位となる数字を記録している。

 カンテラ時代に培った巧みなスキルと戦術眼を武器に、ゲームにリズムを与えることから、“バルセロナの心臓”と呼ばれた。前人未到の6冠を達成した09/10シーズンには、素晴らしい活躍を見せ、リオネル・メッシ、アンドレス・イニエスタと並び、FIFAバロンドール(最優秀選手賞)の最終候補にも選出された。現役引退後は指導者の道を歩み、2021年11月にはチーム再建を果たすため監督としてクラブに復帰した。選手としては間違いなく最高傑作の1人だったが、指揮官としての活躍にもぜひとも期待したい。

セルヒオ・ブスケツ(スペイン代表)
生年月日:1988年7月16日
在籍期間:2005年7月~
バルセロナ通算成績:676試合18得点40アシスト

 カンテラが生み出したもう1人の“頭脳派MF”がセルヒオ・ブスケツだ。バルセロナBの監督を務めていたペップ・グアルディオラはブスケツの才能を見出し、トップチームの監督に就任した2008年には同選手を昇格させた。それまで不動のピボーテだったヤヤ・トゥーレとポジション争いを繰り広げ、翌年にはスタメンの座を確保。以降、絶対的な存在として、これまで何度もクラブのタイトル獲得に大きく貢献した。

 フィジカルやスピードといった分野ではあまり見せ場はないが、頭脳を使ったプレーでは世界トップクラスを誇る選手だ。中盤の底からピッチを俯瞰し、ゲームの流れや状況を読み、持ち前のボールキープ力とビルドアップスキルでゲームを組み立てる。昨季からキャプテンとしてチームを引っ張っており、プレーにおいては年々磨きがかかっている。カンテラが輩出した最高のピボーテであることに疑いの余地はない。

アンドレス・イニエスタ(元スペイン代表)
生年月日:1984年5月11日
在籍期間:1996年7月~2018年7月
バルセロナ通算成績:673試合57得点138アシスト

 ペップ・グアルディオラ監督下で築かれた黄金期を支え、出場試合数歴代4位、アシスト数歴代3位を誇る偉大な選手だ。カンテラ加入当初は守備的MFとしてプレーすることが多かったが、高いサッカースキルが高く評価され、攻撃的MFが主戦場となった。2002年にルイス・ファン・ハール監督の下トップデビューを果たし、そこから瞬く間にスター選手の階段を駆け上がった。

 身長171cmと小柄な選手だが、圧倒的な足元の技術と見事な身のこなしで大柄な選手をいとも簡単に抜いてしまう。そのスキルに加え、08/09UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝で記録した終了間際のゴールからもわかるように、大舞台でチームを勝利に導くことのできる選手だ。グアルディオラ政権で獲得した数多くのタイトルは、イニエスタの存在なくして達成することはなかったであろう。

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