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マンチェスター・ユナイテッド、最悪の敗戦はなぜ起きた? 狙われた弱点、まだ足りないピースとは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第1節、マンチェスター・ユナイテッド対ブライトンが現地時間7日に行われ、1-2でアウェイチームが勝利している。エリック・テン・ハフ監督の初陣だったユナイテッドは、なぜ開幕戦を落としてしまったのだろうか。(文:小澤祐作)


新生ユナイテッドにいきなり壁


【写真:Getty Images】

 エリック・テン・ハフ監督は、いきなりプレミアリーグの厳しさ、そして難しさを痛感させられることになったと言えるだろう。

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 ホームにブライトンを迎えたマンチェスター・ユナイテッドは、新戦力のリサンドロ・マルティネスとクリスティアン・エリクセンらが先発。一方、プレシーズンマッチで好調だったアントニー・マルシャルはベンチ外となり、去就不透明のクリスティアーノ・ロナウドもベンチスタートだった。

 良いゲームへの入りを見せたのはアウェイチームで、ユナイテッドは相手の連動したプレスに大苦戦。嫌な位置でボールを失ってはゴール前に侵入されるなど、自分たちのやりたいことをなかなかさせてもらえなかった。

 相手陣内へ侵入しても迫力は皆無。ブルーノ・フェルナンデス、エリクセンというキックの名手はいるものの、純粋なストライカーがいないためボックス内で勝負できず、ボックス外でボールを動かすだけというシーンが散見された。事実、前半のシュート数はブライトンの12本に対し、ユナイテッドはわずか5本と少なかった。

 そのユナイテッドは、前半のうちにパスカル・グロスに2点を与えている。いずれも敵陣でボールを奪われてからのカウンターだった。

 後半はブライトンのテンションが落ちたこと、選手配置を変更したことなどが相まってユナイテッドペースになり、オウンゴールから1点も返した。しかし、マーカス・ラッシュフォードが再三の決定機を逃したりとなかなか同点には追いつけず。試合は1-2のままタイムアップを迎えることになった。

 試合後テン・ハフ監督は「ガッカリしたのは確か。もちろん期待もあったが、起きてしまったことで、これはプロセスの一環でもある。時間がかかることでもあるし、本当にハードに取り組む必要がある」とコメントを残している。では、ユナイテッドが「ガッカリ」な結果を招いてしまった最大の原因は、果たしてどこにあるのだろうか。

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