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早くもガッカリ!? 移籍先で大苦戦の5人。サッカー日本代表、ビッグクラブ移籍で苦しむ若き逸材も

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:南野拓実(モナコ/日本代表)

【写真:Getty Images】


生年月日:1995年1月16日
移籍金:1500万ユーロ(約18億円)
今季成績:3試合0得点1アシスト

 今夏にリバプールから出場機会を求めてモナコに移籍した南野拓実だが、新天地でのリーグ序盤はかなり苦しんでいる。7節終了時点で、リーグ・アンではわずか3試合の出場に留まっており、そのうち先発出場は2試合。この2試合も56分までの出場が1試合と前半での交代が1試合と、全く満足のいく出場機会を得られていない。

 さらに南野が出場したこの3試合は1分2敗と未勝利に終っているのに対し、出場しなかった他の4試合は3勝1分と好成績を収めている。この日本代表のパフォーマンスを紐解いていくと、計127分の出場時間で「シュート」は1本、そしてシュートに繋がるパスの指標である「キーパス」も1本に終っている。このキーパスも5節にコーナーキックのキッカーを務めてアシストを記録したものであり、流れの中で1度も決定機を演出することができていない。イージーなパスミスもかなり多く、フィールドプレイヤーではチーム最下位の63.34%のパス成功率に終わっている(データは『Sofa Score』を参照)。

 直近の2試合はベンチを温める日々が続いている南野だが、その間にモナコは3-4-3のフォーメーションが定着してチームが上手く回り始めている。彼が得意とする1.5列目のシャドー的なポジションはなく、ストライカーのポジションにはウィサム・ベン・イェデルとブレール・エンボロ、ウイングには突破型のクレパン・ディアタとジェルソン・マルティンス、そしてプレーメーカータイプのアレクサンドル・ゴロビンら実力者が揃っており、現状は彼らより下の序列となっている。リーグ戦以外にもUEFAヨーロッパリーグ(EL)もあるため全く出場機会を得られないわけではないだろうが、そのELの初戦でも57分の交代、そして代わって入った選手がPKを獲得して勝利と全く結果が付いてきていない。南野にとって自身4ヵ国目の挑戦は、早くも暗雲が立ち込めている。

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