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早くもガッカリ!? 移籍先で大苦戦の5人。サッカー日本代表、ビッグクラブ移籍で苦しむ若き逸材も

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:ルカ・ヨビッチ(フィオレンティーナ/セルビア代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1997年12月23日
移籍金:フリー
今季成績:6試合1得点0アシスト

 母国の名門レッドスター(ツルヴェナ・ズヴェズダ)で史上最年少ゴールを決め、フランクフルト在籍時にはクラブ史上、そしてセルビア人史上初めて1試合5ゴールを記録したルカ・ヨビッチ。しかし、レアル・マドリードでは51試合でまさかの5ゴールの結果に終り、今夏にマドリーが選手の保有権の50%を持ちながら、フィオレンティーナにフリーで放出された。

 開幕戦のクレモネーゼ戦こそゴールを決めて勝利に貢献したが、それ以降は完全に沈黙している。5節ユベントス戦では決まれば逆転という状況でPKをマッティア・ペリンに止められ、チームも1-1の引き分けに終わった。ヨビッチを筆頭とする攻撃陣の不発が続いているフィオレンティーナは2節から6節にかけて3分2敗と勝ち点を積み重ねることができておらず、この新加入FWにはサポーターから早くも批判の声が殺到している。

 ヴィンチェンツォ・イタリアーノ監督の4-3-3のシステムにフィットしていない点が活躍できていない要因の一つだろう。マドリーも同じシステムを採用しているが、ヨビッチは最後までフィットすることができていなかった。彼は典型的なフィニッシャーで、周りのサポート次第では輝けるのだが、前線で孤立をしてしまうと持ち味が発揮できない選手なのだ。例えば、フランクフルト時代には2トップの相方にセバスティアン・アラーがおり、彼のポストプレーや近い距離でのコンビネーションがあったおかげで活躍することができていた。フィニッシュワークの上手さはドイツ時代に証明済みなだけに、イタリアーノ監督が彼の良さを発揮できるチームを構築できるかどうかが今後の活躍度を占うだろう。

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