フットボールチャンネル

代表 2年前

あまりに不運…最後の最後でW杯出場を逃したフランス代表5人。アーセナルの英雄や世界的ドリブラーを襲った悲劇とは?

シリーズ:最後の最後でW杯出場を逃した5人 text by 編集部 photo by Getty Images

FW:ジブリル・シセ(2006年)


【写真:Getty Images】


生年月日:1981年8月12日
フランス代表通算成績:41試合9得点4アシスト

 オセールでプロデビューしブレイクを果たしたジブリル・シセは、2002年にフランス代表デビューし、日韓ワールドカップにも出場した。その後はU-21の試合で退場し5試合の出場禁止処分を受けた影響もあって一時代表から遠ざかったものの、2004年のEURO(欧州選手権)後から再びコンスタントに招集されるように。ドイツW杯前ラストの強化試合に臨むメンバーにも名を連ねていた。

 しかし、悲劇が起きてしまった。ドイツW杯前最後のゲームとなった中国代表戦に先発出場したシセは、開始9分で相手のファウルを受け負傷。そのまま担架で運び出された。その後、右足両下腿骨を骨折していたことが明らかとなり、あと一歩のところまで迫っていたW杯出場を逃すことに。それを受け、急遽シドニー・ゴブがドイツW杯メンバー入りを果たした。

 シセは2004年の10月に左足の二重骨折という重傷を負い長期離脱を強いられていた。2005/06シーズンはそこから復活し、ベストな状態を取り戻しつつあったのだが、その矢先に再び大怪我を負ってしまったのだ。「これは大きな衝撃であり、チームにとって大きなトラウマになる」と当時のレイモン・ドメネク監督が話した通り、選手本人にとってもチームにとってもショッキングな出来事となった。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top