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あまりに不運…最後の最後でW杯出場を逃したフランス代表5人。アーセナルの英雄や世界的ドリブラーを襲った悲劇とは?

シリーズ:最後の最後でW杯出場を逃した5人 text by 編集部 photo by Getty Images

FW:ディミトリ・パイエ(2018年)


【写真:Getty Images】


生年月日:1987年3月29日
フランス代表通算成績:38試合8得点9アシスト

 高いキック精度を誇るディミトリ・パイエは、2018年のロシアワールドカップに向け好調を維持していた選手の1人だ。2016年のEURO(欧州選手権)では全7試合3得点2アシストの成績を残して準優勝に貢献し、その後のロシアW杯・欧州予選でも活躍。所属していたマルセイユでは、2017/18シーズンのリーグ・アンを31試合6得点13アシストで終えていた。

 そんなパイエに不運が降りかかったのは2018年5月のことだ。UEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝戦、アトレティコ・マドリードとの試合に先発出場した同選手は、32分に負傷。プレー続行が不可能となり、涙を流したままベンチへと退いていた。そして、EL決勝の翌日に発表されたロシアW杯メンバーから漏れることになったのだ。

 ディディエ・デシャン監督は「パイエは代表候補の筆頭だった」としつつ「あのタイプの怪我(ハムストリング)は完治まで約3週間を要する上に再発の恐れもある」とパイエ選外の理由について説明していた。自身初の大舞台にあと一歩のところまで迫りながら負傷離脱、そしてチームは20年ぶりの優勝。キャリアの中でこれほど悔しいことはないのではないだろうか。

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