フットボールチャンネル

あまりに不運…最後の最後でW杯出場を逃したアルゼンチン代表の5人。絶対的守護神、全盛期のMFを襲った悲劇とは?

シリーズ:最後の最後でW杯出場を逃した5人 text by 編集部 photo by Getty Images

DF:ハビエル・サネッティ(2006年、2010年)


【写真:Getty Images】


生年月日:1973年8月10日
アルゼンチン代表通算成績:143試合5得点4アシスト

 インテルで長らく主将としてプレーしたハビエル・サネッティは、同クラブ史上最多の公式戦858試合に出場している。当然ながらアルゼンチン代表でも多くの試合に出場しており、1994年の代表デビュー以降、歴代3位の143試合のキャップ数を記録した。

 そんなサネッティでもW杯の出場を逃したことがある。1998年のフランスW杯、2002年の日韓W杯と2大会続けてW杯のメンバー入りを果たし、2006年のドイツW杯予選も怪我による欠場があった中でも12試合に出場するなど不動の存在だった。しかし、ホセ・ペケルマン監督はサネッティとワルテル・サムエルの2名を、世代交代を理由に本大会のメンバーから外し、代わりに当時わずか6キャップしか記録していなかったリオネル・スカローニがサプライズ選出された。当時インテルで絶対的な主力を張っていた2選手の選外は波紋を呼んでいる。

 2006年大会後にペケルマンが代表監督から退き、アルフィオ・バシーレが新監督に就任すると当然のように代表復帰を果たした。ロベルト・アジャラが代表引退後は主将も任されていたが、2008年10月にディエゴ・マラドーナが代表監督に就任すると、2009年9月を最後に招集メンバーから外れるようになり、2010年の南アフリカW杯の出場も逃してしまった。2011年まで代表でプレーし、2014年まで現役を続けた名選手の最後のW杯出場が2002年大会というのは何とも残念だ。

【了】

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top