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久保建英 2年前

久保建英はなぜ影を潜めた? レアル・ソシエダの問題と立ちはだかった大きな壁【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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ラ・リーガ第9節、セルタ対レアル・ソシエダが現地時間16日に行われた。試合は1-2でアウェイチームが勝利している。サッカー日本代表MF久保建英は2トップの一角で先発出場。守備では貢献したが、肝心な攻撃面では輝きを放てなかった。その理由とは?(文:小澤祐作)


レアル・ソシエダは勝てるような内容ではなかった

 セルタの本拠エスタディオ・デ・バライードスに乗り込んだレアル・ソシエダは、2-1で勝利。これで公式戦怒涛の7連勝となった。

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 よく勝ち切ったな…というのが正直な感想だ。

 両チーム合わせて12枚ものイエローカードが提示された事実が示す通り、この試合はインテンシティーが高く、攻守の入れ替わりが激しかった。そうした展開で優位に立つのは、ヨーロッパのコンペティションに出場しておらず、目立った怪我人もいないセルタ。UEFAヨーロッパリーグ(EL)のゲームを終えたばかりのソシエダは、やはりどこか重く、自分たちのサッカーが出来ていなかった。

 事実、データサイト『Sofa Score』によると、この日のソシエダの支配率は48%。50%を下回るのは珍しい結果だ。また、パス本数396本は、1-4の大敗を喫した第2節、バルセロナ戦に次いで今季リーグ2番目に少ない数字だった。

 それでもソシエダは勝利することができた。勝ち点3以上の重みがある白星と言えるだろう。イマノル・アルグアシル監督は、過密日程の中でも「勝ち続けることでモチベーションが保たれる」と話していたが、その言葉通り、選手の自信は今回の90分間を経てさらに深まっていくのかもしれない。

 しかし、チームにとっては喜びの大きい勝利となったが、日本代表MF久保建英にとっては少し苦しいゲームになってしまったと言える。

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