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バルセロナは「リーガ以上CL未満」完成度に粗さ…。陥りかねない悪循環【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

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リーガ・エスパニョーラ第10節、バルセロナ対ビジャレアルが現地時間20日に行われ、3-0でバルセロナが勝利した。惨敗を喫したエル・クラシコを除けば順調に勝ち点を積み重ねているが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では苦戦している。シャビ監督が率いるチームは「負のスパイラル」に陥りかねない状況にあるのかもしれない。(文:本田千尋)


連動性に欠けたバルセロナ


【写真:Getty Images】

 バルサ=リーガ以上CL未満――、といったところだろうか。

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 現地時間10月21日に行われたリーガ・エスパニョーラ第10節、FCバルセロナはカンプ・ノウでビジャレアルに快勝。惨敗した“エル・クラシコ”で負った傷を癒した。

 結果を出したのはロベルト・レバンドフスキ。連続出場が続くポーランド代表FWは、コンディションが万全とは言い難かったが、31分と35分にゴールを決め、“苦境”からチームを救った。

 序盤のバルサは、[4-4-2]で引くビジャレアルを相手にボールを保持はするものの、中盤で失ってカウンターを喰らう場面も見られ、フィニッシュの精度も欠くなど、好調からは程遠かった。7分にはレバンドフスキの左サイドからのクロスに、アンス・ファティがゴール前で合わせてヘディングシュートを試みるなどチャンスはあったが、攻撃がチグハグな場面もあった。ボックス近辺での連動性や意外性に欠け、サイドからのクロスに偏りがちな攻撃は、守るビジャレアルからするとボールの行方が予測しやすかったに違いない。

 クラシコで永遠のライバルに惨敗した後では、メンタル面でダメージを引きずったところもあっただろう。前半のバルサは、ポゼッションが手段ではなく目的となっているような、形だけのサッカーになってしまっていた。

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