光るアーセナルの背番号21。相手のパニックを引き起こした「左サイドの攻略」【分析コラム】

2022年11月13日(日)11時35分配信

シリーズ:分析コラム
text by 安洋一郎 photo Getty Images
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しっかりとしたゲームプランを持っていたウルブス


 今節のウルブスはシンプルで、非常にわかりやすいゲームプランを持っていた。そのプランとは、5-3-2のシステムを採用し、5バックと中盤の3枚で守備をして、ツートップに入ったアダマ・トラオレとゴンサロ・ゲデスの2人の快速FWにボールを送ってカウンターを狙うというものだった。

 アーセナルとしても相手が初めからこのやり方で戦うことはわかっていただろう。しかし、それ以上にウルブスが「ボールを奪ったら前に、前に」とポゼッション関係なく、完全にカウンターに振り切っていたため何度かピンチを迎えた。

 それでもアーセナルがウルブス相手に得点を奪うことができていれば何の問題もなかったのだが、前半は1本も枠内シュートが打てず、ガブリエウ・ジェズスがオフサイドでネットを揺らしたシーン以外に決定機と呼べるものはなかった。

 アーセナルが攻めきれなかった要因には、ウルブスの20歳の若武者ウーゴ・ブエノがブカヨ・サカとの1対1を止めていたことがその一つに挙げられる。この試合における両者の地上戦勝利数は対照的で、ブエノが10戦8勝と80%の勝率を記録したのに対し、サカは11戦2勝と苦戦を強いられていた。

 普段であればサカのドリブル突破から局面を打開してチャンスを作ることができたが、今節ではそこが封じられたため右サイドから効果的に攻めることができず、思ったような攻撃の形を作ることができなかった。

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