スイス代表

戦力値ランキング：11位
監督：ムラト・ヤキン
予選成績：5勝3分0敗
FIFAランキング：15位
戦力値：81（攻撃18／守備22／選手層19／勝負強さ22）

　本大会きってのダークホースにスイス代表を挙げる理由は、“大物食い”の実績にある。昨季のユーロ（欧州選手権）では決勝トーナメントでフランス代表、スペイン代表とPK戦にもつれ込む死闘を演じた。今大会の欧州予選ではイタリア代表との2試合をともに引き分けて、首位通過を果たしている。今夏のUEFAネーションズリーグは3連敗スタートだったものの、ポルトガル代表とスペイン代表から勝利を収めている。

　圧倒的な守備意識がこのチームの根幹をなしている。トップ下に本来は守備的MFのジブリル・ソウを拝し、組織的なプレッシングとポゼッションで主導権を握る。前述したスペイン代表戦はボール支配率がわずか25％だったが、強固な守備ブロックとヤン・ゾマーの素晴らしいパフォーマンスが相手を苦しめていた。

　ゾマー、マヌエル・アカンジ、グラニト・ジャカら欧州最高峰で戦う選手も多く、“労働”を厭わない選手が揃う。堅守で相手のバランスを崩し、カウンターやセットプレーから得点を狙う。グループリーグは攻撃力に長けたチームが多いだけに、ロースコアに持ち込めば勝機は見えてくる。