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ダークホース!? カタールW杯戦力値ランキング9~16位。出場国の戦力を分析。サプライズは…

シリーズ:カタールワールドカップ戦力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

ベルギー代表


【写真:Getty Images】


戦力値ランキング:10位
監督:ロベルト・マルティネス
予選成績:6勝2分0敗
FIFAランキング:2位
戦力値:82(攻撃19/守備21/選手層21/勝負強さ21)

 ベルギー史上最高成績となる3位に輝いた前回大会から4年。キャプテンだったヴァンサン・コンパニらはいなくなったものの、チームの骨格はそのまま引き継がれている。ティボー・クルトワ、ケビン・デ・ブライネらは変わらずワールドクラスの輝きを放ち続けているが、この4年間で低迷した選手も多い。

 最も深刻なのはエデン・アザールの状態だ。レアル・マドリードで過ごした3年半で輝きを失い、昨年のユーロ(欧州選手権)では無得点。ユーロも含めたこの1年半で見てもたった1得点しか記録していない。9月の2試合はともに60分以上、大会直前のテストマッチにも70分以上プレーしたが、本大会で爆発できるか疑問符が付く。

 ロメル・ルカクも昨夏のチェルシー移籍を機に調子を落とし、インテルに復帰した今季はケガに苦しんでいる。コンディションを考えれば両者ともフル稼働は難しいようだ。両者の不調はそのまま「デ・ブライネ依存」という攻撃の問題点を引き起こす。そうなると攻撃力は優勝候補と比べても1段階劣る。

 30代が10人を数える高齢チームは、例年より過密な日程に不利に働くことになるだろう。活路を見いだすとすれば才能ある若手の抜擢。ゼノ・デバスト、ジェレミー・ドク、アマドゥ・オナナら20歳前後の逸材たちが本大会で化ければ、前回大会に並ぶ結果も見えてくるはずだ。

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