29位：マルセロ・ブロゾヴィッチ（クロアチア代表/インテル）

生年月日：1992年11月16日
市場価値：3500万ユーロ（約42億円）
22/23リーグ戦成績：10試合2得点0アシスト
代表通算成績：81試合7得点8アシスト

　クロアチア代表ではルカ・モドリッチ、マテオ・コバチッチと中盤でトリオを組み、その完成度は長い年月をかけて磨かれた。代表レベルでこの3人のコンビネーションに勝る中盤は世界を見渡しても数少なく、世界最高峰の中盤との呼び声も高い。

　レジスタ（演出家）と称されるようにゲームメイクに定評があり、長短の「パス」を巧みに使い分け、攻撃を組み立てる。守備的MFというポジション柄、ゴールから離れた位置でボールに触れるためアシスト数はそこまで多くはないが、相手のライン間を破る縦「パス」でチャンスを創出する場面も少なくない。

　豊富な運動量を活かした「守備力」の高さも魅力の1つで、特定のエリアに留まることなく、高い危機察知能力でピッチ上の至る所に顔を出しては攻撃の芽を次々と摘み取る。ロシアW杯決勝という大舞台でもその力は存分に発揮され、16.64kmという驚異の走行距離を記録し、W杯歴代走行距離記録を更新した。「スピード」は「69」とやや低い能力値だが、高い足元の技術や豊富な運動量で優位に立つことができ、そのウィークポイントを上手く補っている。