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フランス代表、モロッコ代表戦予想スタメン全選手紹介&フォーメーション【W杯準決勝】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】


RSB:ジュール・クンデ(背番号5)
生年月日:1998年11月12日
所属クラブ:バルセロナ(スペイン)
代表通算成績:16試合0得点1アシスト
カタールW杯成績:4試合0得点0アシスト

 グループリーグ第1節のオーストラリア代表戦で右サイドバックとして先発出場したのは、ロシアワールドカップ優勝メンバーの1人であるバンジャマン・パバールだった。しかし、この試合における同選手のパフォーマンスはディディエ・デシャン監督にとって納得できるものではなかったようで、2戦目以降はこの背番号5が右SBのファーストチョイスとなっている。

 反対サイドのテオ・エルナンデスが攻撃的に出る分、この男は守備に重きを置いている。アスリート能力の高さを生かした対人戦の強さはさすがで、今大会ここまでは致命的なミスも見られず、右サイドにしっかりと蓋をしている。唯一悪目立ちしたのがラウンド16のポーランド代表戦で、ギンギラのネックレスを装着したまま出場し、途中で副審に注意された。


【写真:Getty Images】

CB:ラファエル・ヴァラン(背番号4)
生年月日:1993年4月25日
所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
代表通算成績:91試合5得点1アシスト
カタールW杯成績:4試合0得点0アシスト

 所属するマンチェスター・ユナイテッドで負った怪我が癒えぬままの選出となったため、グループリーグ第1節のオーストラリア代表戦はベンチで見守ることになった。しかし、第2節のデンマーク代表戦で戦列復帰を果たすと、以降すべての試合でスタメンに名を連ねている。2大会連続となる決勝進出がかかったモロッコ代表戦でも、スタートからピッチに立つだろう。

 怪我から復帰したばかりとは思えないほど、ここまでのパフォーマンスは安定している。191cmという抜群の高さを武器にした空中戦の強さ、その巨体からは想像できないほどのスピード、危機察知の速さからくるクレバーな対応で数多くのストライカーを悩ませてきた。準決勝でもディフェンスリーダーとして最終ラインを引き締め、モロッコ代表の勢いを止めるか。


【写真:Getty Images】

CB:ダヨ・ウパメカノ(背番号18)
生年月日:1998年10月27日
所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
代表通算成績:11試合1得点0アシスト
カタールW杯成績:4試合0得点0アシスト

 ディディエ・デシャン監督がターンオーバーを採用したグループリーグ第3節のチュニジア代表戦を除く4試合でフル出場を果たし、ベスト4進出に大きく貢献してきた。12日と前日のトレーニングは体調不良を訴え欠席していたようだが、仏『RMCスポーツ』によれば、スタッフ陣からはモロッコ代表戦出場への期待を寄せられているようで、先発起用を予想した。

 準々決勝のイングランド代表戦ではアグレッシブかつパワフルな守備でブカヨ・サカを潰し、先制ゴールへと繋がるカウンターのキッカケを作った。ただ、全体的には世界最高峰のFWであるハリー・ケインへの対応に苦労した印象が否めず、あわやPK献上というギリギリのプレーを見せることもあった。その反省を生かし、モロッコ代表戦では安定感を取り戻したいところだ。


【写真:Getty Images】

LSB:テオ・エルナンデス(背番号22)
生年月日:1997年10月6日
所属クラブ:ミラン(イタリア)
代表通算成績:11試合1得点6アシスト
カタールW杯成績:4試合0得点2アシスト

 左サイドバックの2番手として今大会に臨んだが、グループリーグ第1節のオーストラリア代表戦で兄のリュカ・エルナンデスが負傷。大会中の復帰が絶望的となったことで、それ以降左サイドのファーストチョイスとなった。そのオーストラリア代表戦、そして続くデンマーク代表戦でアシストを記録と、持ち前の攻撃力を4年に1度の大舞台でも余すことなく発揮している。

 所属するミランで圧倒的なスピードを誇るドリブラーのラファエル・レオンと縦関係を築いている経験が生きているのだろう、レオンと似たスタイルを持つキリアン・エムバペの生かし方が実に巧みだ。絶対的エースとの連係は、ここまで他国の大きな脅威となっている。堅守を誇るモロッコ代表を前にしても、変わらず左サイドを活性化できるかどうか注目だ。

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