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フランス代表、モロッコ代表戦予想スタメン全選手紹介&フォーメーション【W杯準決勝】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】


DMF:オーレリアン・チュアメニ(背番号8)
生年月日:2000年1月27日
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
代表通算成績:19試合2得点0アシスト
カタールW杯成績:5試合1得点0アシスト

 現在のフランス代表で替えが効かない選手の1人と言っていいだろう。それを証拠に、今大会ではここまでチーム内唯一の全試合スタメン出場を果たしている。準々決勝のイングランド代表戦でふくらはぎを痛め、12日のトレーニングをダヨ・ウパメカノとともに欠席していたとのことだが、フランス紙『レキップ』によれば今のところ準決勝出場は問題ないようだ。

 豊富な運動量と危機察知能力の高さを武器に広範囲をパトロールし、力強いボール奪取で最終ラインを助けるプレーが大きな持ち味。守から攻へと切り替わった後のパスの繋ぎや展開力も光っており、常に中盤のクオリティーを高いレベルで維持し続ける。イングランド代表戦ではスーパーミドルを突き刺して勝利の立役者となるなど、その評価は高まるばかりだ。


【写真:Getty Images】

DMF:アドリアン・ラビオ(背番号14)
生年月日:1995年4月3日
所属クラブ:ユベントス(イタリア)
代表通算成績:34試合3得点2アシスト
カタールW杯成績:5試合1得点1アシスト

 良い意味で期待を裏切っていると言える。4年前、ロシアワールドカップメンバーから落選し、予備登録メンバー入りを拒否して話題を呼んだ男は、今大会ここまで予想以上のパフォーマンスを披露してディディエ・デシャン監督の起用に応え続けている。ポール・ポグバとエンゴロ・カンテという重要な2人が不在となった影響を、今のところ感じさせていない。

 とにかくよく働く。鋭い出足でセカンドボールをことごとく回収すれば、推進力のあるドリブルを発揮してゴール前までボールを運んでいく。守備にそれほど加わらないキリアン・エムバペの背後のスペースも的確にカバーするなど、中盤の強度とバランスを見事に保っている。体調不良のため前日練習を欠席したようだが、よほど悪くない限りモロッコ代表戦でも先発するだろう。


【写真:Getty Images】

AMF:アントワーヌ・グリーズマン(背番号7)
生年月日:1991年5月21日
所属クラブ:アトレティコ・マドリード(スペイン)
代表通算成績:115試合42得点36アシスト
カタールW杯成績:5試合0得点3アシスト

 この背番号7がいるといないとでは、フランス代表は別のチームになる。そう表現してもいいだろう。ポール・ポグバが不在の中、視野の広さと豊富なアイデア、繊細なキックを武器にゲームメイクとチャンスメイクの役割を担っており、攻撃陣を活性化し続けている。ここまでのキーパス数17本は大会トップの成績で、モロッコ代表の堅守攻略にはこの男のセンスが欠かせない。

 攻撃面もさることながら、守備面での貢献度も抜群に高い。攻守の切り替えを誰よりも素早く行い、チャンスと見れば積極果敢に体を投げ出してボールを奪いにいく。自陣深い位置まで全力で戻り、体を張ってディフェンスラインをフォローすることも厭わない。所属クラブではやや存在感が薄れていたが、改めてその凄さを証明するような今大会となっている。

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