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カタールW杯ベストイレブン! 優勝アルゼンチン代表から3人! 大舞台で輝いた世界最高の11人

シリーズ:カタールW杯ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

FW


【写真:Getty Images】


FW:リオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン/アルゼンチン代表)
生年月日:1987年6月24日
今大会成績:7試合7得点3アシスト

 文句なしの大会MVPだ。全7試合にフル出場し、7得点3アシストという大車輪の活躍でアルゼンチンに36年ぶりの栄冠をもたらした。フランス代表との決勝戦をはじめ、ここでゴールが欲しいという場面にて、百発百中で得点を奪う姿は“頼もしい“以外の言葉が見つからない。

 メッシのところにボールが渡ると何かが起こる。というのも、チームメイトからの信頼は絶大であり、彼がボールを持つと周りの選手が一斉に動き出すのだ。メッシはその動きを一瞬たりとも見逃さず、ピンポイントでパスを送ってチャンスを演出し続けた。その結果、「シュートに繋がったパス」の指標である「キーパス」は全選手で2番目に多い21本とフィニッシュ以外の局面での貢献度も絶大だった。

 相手DFを置き去りにするスピードは年を重ねるごとに失われたが、それでもレベルの違いを見せつけた。クロアチア代表との準決勝ではそれまで対人戦で無類の強さを誇ったヨシュコ・グバルディオルを、スピードを活かしたドリブルではなく、緩急のドリブルで完全に翻弄。それまで相手FWを封殺し続けた若きCBに、”上には上がいると”洗礼を浴びせた。

 “自身最後”と決めて臨んだワールドカップで悲願だった優勝トロフィーを獲得してしまう。これがサッカー界を牽引し続けた“主人公”の凄さである。

FW:キリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン/フランス代表)
生年月日:1998年12月20日
今大会成績:7試合8得点2アシスト

 誰も止めることのできない圧倒的なスプリント能力に両足から放たれる強くて正確なシュート、全DFのタイミングを外す深い切り返し、23歳とは思えないメンタルの強さ…。その存在は反則にも思えた。

 アルゼンチン代表との決勝戦では、後半途中まで1本もシュートすら打てないという不穏な空気が流れる中、80分にPKでゴールを決めると、そのわずか1分後に同点ゴールとなるボレーシュートを叩き込んだ。そして再び1点ビハインドとなった118分にまたしてもPKを決めた。フランス代表の悪い流れを1人の力で変える圧倒的な力を見せつけている。

 優勝を逃したこともあって大会MVPはメッシに譲ったが、エムバペは7試合で8ゴールを決めて得点王に輝いた。これでワールドカップ通算得点記録を12に伸ばしたのだが、これはサッカーの“王様”ペレに並ぶ記録である。彼の上に立つのは13得点のメッシとジュスト・フォンテーヌ、14得点のゲルト・ミュラー、15得点のロナウド、16得点のミロスラフ・クローゼしかいない。現在23歳にして彼らの記録が更新間近であることがエムバペの“異次元“ぶりを物語っている。

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