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【米国サッカー留学の現実/後編】「全員がプロ志望ではない」日本とは異なるアメリカ大学サッカーの実態とは?

シリーズ:米国サッカー留学の現実 text by 向林のどか photo by WithYou

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株式会社WithYouはサッカー留学エージェントとして、のべ400人の選手をアメリカに送り込んでいる。日本の若者がアメリカでサッカー留学をするメリットとは何か。後編では元FC東京DFで代表取締役の中村亮さんに、アメリカの大学サッカーの特徴、そして今後の展望について話を聞いた。(取材・文:向林のどか)


アメリカの大学は実社会と似ている


【写真:株式会社WithYou】

――前編ではアメリカの大学でサッカー留学をすることで、日本で活躍しにくい選手もアメリカでは自由に活躍できる環境が整っていると聞きました。ほかにも魅力があれば教えてください。

「アメリカの大学が社会に似ていることが魅力として挙げられます。アメリカの大学で部活動をすることが、社会に出る最後の準備としてとても良い経験になります。アメリカの大学では、部員が25~30人しかいません。1学年6、7人の少数精鋭な環境です。そんな中でも、優秀な選手たちは授業料やお金を免除しプレーをしています。そのため、本当にやりたいポジションとは異なっても、結果を残すためにやり切ります。社会人と似ていますよね」

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「日本では、自分がいいと思ったところでないと認められない環境になっており、アメリカと比べて自立の違いを感じます。アメリカの大学では、社会に出るための準備期間としてサッカーだけでなく、学べることがかなり多いと思います」

――ほかにも留学のエージェント会社はあると思いますが、WithYouの強みはなんですか。

「繋がっているチーム数が多く、トップ校にも行けることです。100人で100通りの進路があり、他社とは比べ物にならない数の繋がりがあります。また、現地のリクルーター(交渉人)として現地のアメリカ人を採用しているため、ハーバード大学やUCバークレーといった世界的名門トップ校に交渉がしやすくなっています」

「あとは、目利きの部分です。僕が元Jリーガーなので、選手の特性をプレー面で見る目があります。選手ファーストで考え、選手にとってどこがいいのか、選手個人の目標に対するリーチを細かく見られます」

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