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【米国サッカー留学の現実/後編】「全員がプロ志望ではない」日本とは異なるアメリカ大学サッカーの実態とは?

シリーズ:米国サッカー留学の現実 text by 向林のどか photo by WithYou

米国サッカー留学はセカンドキャリアにどう活かされるのか?

【写真:株式会社WithYou】



――実際にサッカー留学をした選手からかけられた印象的な言葉はありますか。

「『サッカー留学の魅力は、英語を話せることによって、世界各国の人たちと関われて、価値観を知れることです。高校生までサッカー以外あまり興味がありませんでしたが、いろいろな人の話を聞いて自分の世界が広がり、自分にはもっと可能性があると気づけました。英語を話せて良かったです』『日本で勉強をするよりも現地で英語に触れるほうがいいと思いました。練習後のケア、設備が日本より充実しています。決断前は不安が大きいと思いますが、自分を成長させたいのであれば、アメリカに来てサッカーも勉強も両立して大きくなるのが自分の将来につながると思います』。このように選手から言ってもらうと、やっていて良かったと感じました」

――セカンドキャリアを考えると、アメリカの大学にサッカー留学をすることはとてもメリットが多いですね。

「サッカー推薦の良いところは、サッカーを活かして今後を考えられるところです。自分の中でサッカーを辞め、完全に違うセカンドキャリアに進むことに対して違和感があります。就職活動をする際にもサッカー留学を通じて語学力がある体育会人材が育つため、とてもプラスになります」

――アメリカの大学を卒業した選手は日本に戻ってくることが多いのですか。

「7、8割は日本に戻ってきます。しかし、全員がプロ志望というわけではないため、そのままアメリカで就職する子もいます。日本を外から4年間見ることで、海外と日本のバランスを自分で選べる立場になります。その経験が人生の方向性を決めるのに大きく影響します」

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