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勝敗を分けた“縦パス”。アーセナルがエバートンをパニックに陥れた方法とは【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第7節延期分、アーセナル対エバートンが現地時間1日に行われ、4-0でホームチームが勝利している。0-1で敗れた前回対戦同様にアーセナルは苦戦を強いられたが、一人の男の「閃き」と「技術」で相手守備陣を破壊した。その選手とは?(文:安洋一郎)


アーセナルがエバートンにリベンジ成功

【写真:Getty Images】

 「前回のエバートン戦から1ヶ月も経っていないけど、あの試合で、このリーグではどのチームとの対戦も難しいということ、そしてどの試合もベストな状態で臨まなければならないことを学んだ。前回対戦の僕たちはベストじゃなかったし、今晩はそれを正さないとね」

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 グディソン・パークでの0-1の敗戦が相当悔しかったのだろう。それからおよそ1ヶ月、キャプテンのマルティン・ウーデゴールは今節のマッチデープログラムで、早くも訪れたエバートンへのリベンジのチャンスに向けて強い想いを口にしていた。

 そして迎えたキックオフ、アーセナルは再びエバートンに苦戦を強いられた。イドリッサ・ゲイェ、アマドゥ・オナナ、アブドゥライェ・ドゥクレの強度の高い中盤3枚とショーン・ダイシ仕込みの集中力の高いバックフォーを崩すことは容易ではない。

 サイドチェンジをしても素早い横スライドでスペースを埋めてくるエバートンの守備を前に前半はほとんどチャンスを作ることができなかった。実際にアーセナルが先制点を決める40分までに放ったシュートはわずか1本だった。

 しかし、試合が終わればアーセナルが4-0で快勝を収めている。どのようにしてエバートンのブロックを破ったのだろうか。

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