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ポッターの次は誰に?チェルシーの新監督候補5人。最有力候補に挙げられているのは?

シリーズ:新監督候補5人 text by 編集部 photo by Getty Images

ルベン・アモリム(ポルトガル)


【写真:Getty Images】


生年月日:1985年1月27日(38歳)
現職:スポルティングCP(ポルトガル)

 次世代のフットボール界を背負うであろう若き戦術家だ。世界的に見ればルベン・アモリムの知名度は他のチェルシーの新監督候補と比較すると高くはないが、その成績や監督としての能力の高さは引けを取らない。

 2017年まで現役を続け、翌年に当時3部に所属していたカーサ・ピアで指導者キャリアをスタートさせた。18年12月に監督に就任したブラガではチームに65年ぶりのカップ戦タイトルをもたらし、翌年3月にスポルティングCPに引き抜かれた。スポルティングCPでもリーグ戦1回、スーパーカップ1回、国内カップ戦2回とタイトルをもたらしており、現在38歳にして既に5つのトロフィーを獲得している。

 アモリムは3-4-3のシステムを好む指揮官であり、両ウイングバックが攻守のカギを握る。スポルティングCPがポルトガルリーグを制した2020/21シーズンはペドロ・ポロとヌーノ・メンデスという2人の攻撃的なウイングバックが躍動していた。これはトーマス・トゥヘル体制のチームと似ている。チェルシーのストロングポイントでもあるリース・ジェームズとベン・チルウェルの長所を活かせるため、スタイル的にはアモリムと合致するだろう。

 またアモリムは指導者に転身した直後に心理運動教育を学んでおり、選手たちのマネジメントにも長けている。懸念される点があるとすれば欧州のトップクラブでの指導経験がない点と契約解除条項の高さだろうか。昨年11月にアストン・ヴィラがアモリムの招聘に動いたが、3000万ユーロ(約42億円)の契約解除金を支払うことに難色を示したことで成立しなかった例がある。この金額を支払うことができれば、若き名将の招聘の可能性もあるかもしれない。

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