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ナポリはなぜ失速した? スパレッティ監督あるあると25分のワンプレー【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

ここにきて響いた? スパレッティ監督あるある



 今季のナポリはセリエAで首位を独走。チャンピオンズリーグ(CL)ではクラブ史上初のベスト8進出と、圧倒的な強さを見せつけてきた。ここまでチームとしての完成度を高めたスパレッティ監督の手腕は、高く評価されるべきだろう。

 しかし、ここにきて主力固定化による影響が出てきたと言わざるを得ないだろう。スパレッティ監督はこれまでのキャリアにおいても、後半戦に失速することが多かった。あるあると言ったところだろう。

 この試合含め、直近はヴィクター・オシムヘン不在の影響がモロに出ている。同選手のスピード、パワー、そして高さがなくなるだけでも、もはや別のチームとなってしまう。

 控え選手は普段なかなかチャンスを貰えないことで試合勘を失っている。そのため、いざ主力選手とともにピッチに立っても、噛み合わせが悪い。キム・ミンジェとザンボ・アンギサを欠く2ndレグでは、このあたりが不安だ。

 今回のゲームで複数失点を避けたことは、数少ないポジティブな要素だが、次の試合でスパレッティ監督はどのような手腕を発揮するか。今こそ、ナポリの真価が問われる。

(文:小澤祐作)

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