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天国から地獄へ…。イタリアの消えた逸材(4)狂った歯車。長友佑都と入れ替わるように去ったSB

text by 編集部 photo by Getty Images

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若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消した5人のイタリア人選手を紹介する。


ダビデ・サントン


【写真:Getty Images】

DF:ダビデ・サントン
生年月日:1991年1月2日
主な在籍クラブ:インテル、ニューカッスル、ローマ
現所属クラブ:現役引退


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 ”バンビーノ”(少年)の愛称を持つダビデ・サントンは、10歳の時にラヴェンナFCの下部組織に加入。その才能を認めたインテルが同選手を中学卒業時に引き抜いた。加入当時はウィングでプレーしていたが、インテルの下部組織でサイドバックにコンバートされると才能が開花した。

 サントンは、2009年1月に行われたコッパ・イタリアのローマ戦でトップチームデビュー。下部組織では主に右サイドバックを務めていたが、当時同ポジションには元ブラジル代表DFマイコンが君臨していたため、左サイドバックでのプレーとなった。その後、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦1stレグのマンチェスター・ユナイテッド戦に先発出場。CLデビューを果たすと、クリスティアーノ・ロナウドを抑える働きを見せ、当時チームを指揮していたジョゼ・モウリーニョ監督の信頼をつかんだ。

 だが、2009/10シーズンは膝を負傷したことで出場機会が激減。ここからサントンの歯車が狂い始め、ハビエル・サネッティなどの活躍もあり、2011年1月の移籍市場で長友佑都と入れ替わる形でチェゼーナへレンタル移籍に出されることとなった。

 それでも、同年8月にニューカッスルへ完全移籍すると、左サイドバックでレギュラーを獲得。同クラブで調子を取り戻し、2015年2月に古巣のインテルへ買い取りオプション付きのレンタル移籍で復帰を果たした。シーズン終了後にインテルが買い取りオプションを行使したが、クリスティアン・アンサルディの加入や長友、ダウベルトの存在もあり中々出場機会を与えられず。一時は出場機会が増加した時期があったが、2017年夏にレンタルで加入したジョアン・カンセロにポジションを奪われ、インテルで居場所をなくしてしまった。その後、2018年夏にローマへ加入。2022年7月に退団後は無所属となり、同年9月に現役引退を決断した。

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【了】

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