イタリア　セリエA　最新ニュース

ナポリ指揮官と会長の間にある確執とは

　イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』は現地時間22日、ナポリのルチアーノ・スパレッティ監督がこの夏にクラブを去ると報じた。今季チームを33年ぶりのリーグ優勝という快挙に導いたスパレッティ監督だったが、クラブの会長であるアウレリオ・デ・ラウレンティスとの確執が原因で、退任する可能性があると報じられていた。

【欧州CL・ELを観るならWOWOW！
加入月は視聴料が無料。TV・PC・アプリで視聴可能】

　今季はリーグタイトルに加え、UEFAチャンピオンズリーグ（CL）でもクラブ史上初のベスト8に進出し、充実したシーズンを過ごしたナポリのスパレッティ監督の契約は今夏で満了。成績を考慮すれば、契約延長が自然な流れではあるが、同紙によると現在デ・ラウレンティス会長とスパレッティ監督は緊張関係にあるという。

　また同紙によると、2人の関係に問題が生じたのは1年前だという。2022年4月24日のエンポリ戦に敗れて3戦未勝利になったとき、デ・ラウレンティス会長はCL出場権獲得のためにスパレッティ監督を解任しようと動いた。結果的にスパレッティ監督は続投し、ナポリはその後に4連勝してCL出場権を獲得したのだが、この一件で2人の間に溝ができたという。

　2人の問題に対して同紙はバレーボールの指導者であるフリオ・ベラスコの「多くのスポーツクラブが犯す間違いは、上層部が現場で実行する立場である監督を抜きにしてクラブのプロジェクトを考えること」という言葉を引用し、ナポリにおいても同じことが起こっていることを示唆した。

　デ・ラウレンティス会長は続投を望んでいるようだが、現状に快適さを感じていないスパレッティ監督は今夏、ナポリを去ってしまうかもしれない。

【了】