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久保建英 11か月前

久保建英、20歳の若きDFに教えた厳しい現実。相手の癖を見透かす高度なプレー【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

久保建英は最後の最後までキレキレ



 今季のソシエダ躍進の立役者となった久保建英は、最終節でも先発出場を果たしている。そして、普段と変わらずキレの良いプレーを披露した。

 とくに前半の動きは素晴らしく、ダビド・シルバ不在の中で奮闘したB・メンデスと良い連係を築いている。15分には、背番号23とのワンツーでセビージャ守備陣を攻略してチャンスを演出。20分には久保がゴール前に顔を出したB・メンデスを巧みに使い、同選手のフィニッシュにつなげている。この2人の関係性がセビージャの脅威になっていたことは確かだ。

 後半はやや存在感が薄れたものの、64分には決定機を迎えた。左サイドを上がったミケル・オヤルサバル→B・メンデス→久保とボールが繋がり、最後はボックス内からシュート。しかし、狙いすぎたか、ボールは右へと外れてしまった。

 その久保は72分にアリ・ショーと交代でベンチへ。リーグ戦1シーズンでの2桁ゴール到達は来季以降へとお預けになったが、ドリブル成功数で両チーム合わせてトップ(3回)に立ち、キーパス2本、シュート数4本をマークと十分な働きをみせた(スタッツはデータサイト『Who Scored』を参照)。

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