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震えるほど恐ろしい。ライスがアーセナルにもたらす「プラス」と「マイナス」【分析コラム】

text by 竹内快 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第4節、アーセナル対マンチェスター・ユナイテッドが現地時間3日に行われ、3-1でアーセナルが勝利した。エミレーツ・スタジアムで繰り広げられた劇的な90分の主役になったのは、デクラン・ライス。巨額な移籍金で加入したイングランド代表MFは、アーセナルに多大な影響を与えている。(文:竹内快)


アーセナルを救ったイングランド代表MF

マンチェスター・ユナイテッド戦でゴールを決めたアーセナルMFデクラン・ライス
【写真:Getty Images】

 ホームチームがアディショナルタイムにみせたドラマティックな展開は、深夜に観戦している日本のフットボールファンの目を覚ますのに十分だった。

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 1-1で迎えた後半アディショナルタイム。チームを救ったのは、アンカーとして出場したデクラン・ライスだ。ブカヨ・サカの右コーナーキックをライスがファーサイドで胸トラップし、そのまま力強いシュート。シュートは相手選手に当たって軌道が変わり、GKアンドレ・オナナの手をかすめてゴールに吸い込まれた。この劇的な逆転弾で試合の流れは一気にアーセナルのものとなり、FWガブリエウ・ジェズスのゴールもあって最終的に3-1の勝利を飾っている。

 土壇場のゴールでチームを勝利に導いたライスを、試合後のインタビューに応えたミケル・アルテタ監督は「tremendous」と表現した。この単語は現在「とてつもなく素晴らしい」と訳されることが多い。しかし、その語源はフランス語「trembler」(震える)であり、本来は「震えるほど恐ろしい」という意味だ。

 ライスは、1試合を通して相手選手にとって「震えるほど恐ろしい」存在になり続けていた。敵に回したらこれほど厄介な選手はいないだろう。

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