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【アーセナル・分析コラム】なぜ不安定なのか? GKラヤとラムズデールの決定的な差。固執しすぎたプレーとは?

シリーズ:分析コラム text by 竹内快 photo by Getty Images

ラムズデールは「ロングボールに固執している」

アーセナルに所属するGKアーロン・ラムズデール
【写真:Getty Images】



 ゴール前でバックパスを受けた時、GKに与えられる選択肢は2つある。1つ目はロングキックで前線や中盤の選手たちにボールを届けること。そして2つ目は周囲にいるセンターバックやサイドバック、そしてパスを受けに来た中盤の選手たちに短いパスでボールを供給することだ。

 それぞれメリットとデメリットを確認しておくと、1つ目の選択肢には素早くボールをゴール近くまで運ぶことができる利点がある一方、そのロングボールを必ず味方選手がマイボールにできるとは限らないという不確実性がある。反対に、2つ目の選択肢には距離の近い味方選手にパスをつなぐことができる確実性があるが、そのパスワークでミスを起こせばゴールに直結してしまうリスクがある。

ラムズデールの場合は、試合の中で1つ目の選択肢を選ぶ傾向が高いように思われる。実際、英メディア『The Athletic』には、ラムズデールのエラーシーンに対して元プロGKマット・ピズドロフスキー氏の見解が書かれている。

「彼には右サイドにいたセンターバックにボールを渡す選択肢があるが、(中略)彼はロングボールに固執しているように見える」

 自陣ゴール前でボールを受けた時、ラムズデールの中ではロングキックで前線にボールを届けること、つまり1つ目の選択肢の優先順位が非常に高い。ここにラムズデールとラヤの決定的な差がある。

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