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「誰も傷つけるつもりはなかった」ローマのイタリア代表DFに罰金処分。ダービーマッチ後の行動が問題に

text by 編集部 photo by Getty Images

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ジャンルカ・マンチーニ

【写真:Getty Images】


マンチーニがライバルを挑発

 イタリアサッカー連盟(FIGC)のスポーツ判事は現地時間9日、6日にローマで開催されたセリエA第31節で、ローマがラツィオに1-0で勝利した後に、ネズミのイラストが描かれたラツィオカラーの巨大な旗を振って相手を挑発した、ローマのイタリア代表DFジャンルカ・マンチーニに5000ユーロ(約49万円)の罰金の支払いを命じた。

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 マンチーニは、6日にローマのオリンピコ・スタジアムで開催されたセリエA第31節、ラツィオとのローマ・ダービーで、42分に、アルゼンチン代表FWパウロ・ディバラの放ったCKを豪快に頭でねじ込み先制。試合は、そのまま1-0でローマが逃げ切り、勝利を収めた。

 試合が終わると、選手たちも、スタンドのサポーターと共に喜びを爆発。勝利の立役者となったマンチーニは、ゴール裏のサポーターのもとに駆け寄り、サポーターが振っていた大型の旗を譲り受け、旗を振りながら、歓喜に浸った。大型の旗は、ラツィオのカラーで、中央にはネズミのイラストが描かれていたため、この行為が、相手クラブへの侮辱行為にあたるとして、FIGCのスポーツ判事は、検事に調査を依頼していた。当初は出場停止の可能性も示唆されていたが、こちらは見送られ、5000ユーロの罰金処分だけが科されることとなった。

 マンチーニは調査が開始されると「誰も傷つけるつもりはなかった。サポーターが、一番最初に自分に渡した旗を手にした。謝罪したい」と弁明していた。

 セリエAでは、3月17日に行われたセリエA第29節、インテル対ナポリで、インテルのイタリア代表DFフランチェスコ・アチェルビが、ナポリのブラジル人DFフアン・ジェズスに対して人種差別的な言葉を発したとして問題となっていた。アチェルビは、ベネズエラ代表とエクアドル代表のテストマッチで、イタリア代表に一旦は招集されていたものの、この行為が問題視され、代表を外されている。そのアチェルビの代役には、マンチーニが追加招集されていた。

 また、昨季のチャンピオンズリーグ(CL)準決勝のミラノ・ダービーでは、2戦合計3-0で決勝進出を決めたインテルのイタリア代表DFフェデリコ・ディマルコが試合後に、ゴール裏でミランを嘲笑するチャントで煽った。これがミランのウルトラスの怒りを買い、ディマルコの自宅前には、「プレーすることを考えろ。じゃなければ、舌を飲み込ませるぞ」と脅迫の文面が書かれた横断幕が掲げられた。ディマルコはインスタグラムで「軽率な行為をしてしまった。気分を害したミランのすべてのサポーターに謝りたい」と、謝罪を表明。これに対してミランのウルトラスも応じ、ディマルコの謝罪を受け入れている。

【了】

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