ポジション被り問題の解決
他にもイングランド代表の[3-4-2-1]のメリットとしてあったのは、ツーシャドーに右からフィル・フォーデン、ジュード・ベリンガムを並べたことである。
これまでの4試合でフォーデンは左ウイングで先発出場していたが、中でボールを受けたい意識が強すぎるあまり、トップ下で起用されていたベリンガムと、最前線から降りたがるハリー・ケインとポジションが被っていた。
ガレス・サウスゲート監督は5試合目にしてようやくトップ下のエリアでのポジションの渋滞問題解決に取り組み、フォーデンとベリンガムの左右の位置関係を入れ替えたことで、以前と比較すると彼ら2人ともプレーしやすそうだった。
他にもチーム唯一の左SBであるルーク・ショーの復帰も朗報で、トリッピアーやコール・パーマー、エベレチ・エゼら左サイドに張ってのプレーを得意としていない選手たちを起用しがちなサウスゲート監督の今後の人選を大きく変えるキッカケとなるかもしれない。
しかし、先述した通り90分間での枠内シュートはサカのボックス外からのミドルシュート1本のみと相変わらず決定機を作れておらず、課題も山積みだ。