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【写真：Getty Images】

韓国代表監督の人事に自国メディアは否定的？

　今年2月にユルゲン・クリンスマン監督を解任して以降、後任の選定に難航していたサッカー韓国代表監督がようやく決まったようだ。しかし韓国紙『京郷新聞』は現地時間8日に、新しく同国代表監督に選ばれたホン・ミョンボ監督の選任に批判的な意見を寄せていた。

　韓国サッカー協会は、8日に蔚山現代を率いていたホン・ミョンボ氏を同国代表チームの新監督に招聘することを発表した。しかし、同新監督がこれまで率いていた蔚山現代は現在リーグ2位につけており、勝点1差で優勝争いの真っ只中という状況だ。

同メディアは、「韓国サッカー協会にとっておそらくもっとも無難な選択肢ではあっただろう」と一定の理解を示しつつも、「韓国サッカー全体で見ると、今後数十年の発展を遅らせた決定と言っても過言ではない。結局自国のプロサッカーKリーグを無視する決定を下したのだ」と、シーズン途中に優勝争いをするチームから監督を引き抜くことを決めた自国サッカー協会に批判的な意見を述べていた。

　また、「サッカー先進国と呼ばれる国々はしっかりした自国リーグを基盤に持っている」と前置きした上で、「ところが韓国サッカー協会はシーズンが真っ最中の時期に優勝争いをするクラブの監督を引き抜く決定を下した。シーズン中に監督を引き抜くノーマナー、これはW杯の成績が重要であるという旧態然とした考えがそっくりそのまま表れている。協会が自国リーグを無視するのに、韓国サッカーの発展が期待できるだろうか」と、自国リーグやサッカー界全体を考えない短期的な考えのもとに下された決定に厳しい評価を下していた。