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“メシロナ”がいなければ…。バロンドールを受賞していたはずのスター6人。惜しくも涙を呑んだ偉大な男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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2024年のバロンドール授賞式が現地時間28日に行われた。21世紀における「バロンドール」といえば、リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドの存在が際立ったが、中には彼らを抑え世界一の称号を手にしても不思議ではなかった選手も存在した。今回は、“メシロナ”がいなければバロンドールを手にしていたであろう6人を紹介する。(成績は『transfermarkt』参照)

FW:フランク・リベリー(2013年)

2013年フランク・リベリ―
【写真:Getty Images】

生年月日:1983年4月7日
当時の所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン
12/13シーズン公式戦成績(クラブ):43試合11ゴール23アシスト
12/13シーズン公式戦成績(フランス代表):9試合2ゴール5アシスト
同年のバロンドール受賞者:クリスティアーノ・ロナウド

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 いわくつきの投票によって、フランク・リベリーのバロンドール受賞の夢は潰えてしまった。

 2007年にマルセイユからバイエルン・ミュンヘンへと加入したリベリーは、移籍初年度からリーグ戦11ゴール8アシストと活躍。2009年からは、レアル・マドリードより加入してきたアリエン・ロッベンと「ロベリー」コンビを形成し、最強の両翼がブンデスリーガを蹂躙していた。

 在籍6シーズン目となった12/13シーズンは、同27試合10ゴール15アシストの成績をマークし、アシスト王を獲得。3シーズンぶりのリーグ優勝を果たすと、DFBポカールとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)も立て続けに制覇し、クラブ史上初となる3冠を達成する原動力となった。

 順風満帆なシーズンを送ったリベリーは、2013年のバロンドール最終候補にノミネート。しかし、結果は僅差ではあったものの3位に終わってしまい、クリスティアーノ・ロナウドにトロフィーを明け渡すこととなった。

 この結果には批判が続出した。その理由は投票方法にある。

 バロンドールの投票が締め切られた後、FIFAは投票者が少ないという理由で投票期間を延長。この年のC・ロナウドはタイトルを獲得しておらず、さらにUEFA最優秀選手賞を受賞したのがリベリーだったこともあって、本人は「あれは不公平だった。投票期間が延長され、おかしなことが起きた。おそらく政治的判断だった」(イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』より引用)と現役を引退した2023年時点でも不満タラタラだった。

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