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海外サッカー 2か月前

大ピンチ…。欧州、解任ギリギリの監督5人。もう限界? 全く結果を残せていない指揮官とは?

シリーズ:解任ギリギリの監督 text by 編集部 photo by Getty Images

オリヴァー・グラスナー(クリスタル・パレス)

オリヴァー・グラスナー

【写真:Getty Images】

生年月日:1974年8月28日
今季リーグ戦成績:9試合1勝3分5敗(17位)

 今年2月にオリヴァー・グラスナーがクリスタル・パレスの監督に就任してから怒涛の快進撃が始まった。最終的には順位を10位まで押し上げ、この勢いのまま今シーズンは欧州カップ戦を巡る出場権争いに参戦する可能性も予想されていた。

 しかし、今シーズンが開幕すると、プレミアリーグではまさかの8試合未勝利と残留争いに巻き込まれた。トッテナムとの第9節がリーグ戦での初勝利であり、降格圏に沈む18位のイプスウィッチ・タウンとは勝ち点2差と、残留に向けては予断が許さない状況が続いている。

 昨シーズンの終盤にみせた大躍進とは対照的なシーズンとなっているのは、今夏に移籍した選手の影響力が指揮官やフロントが想像していた以上に大きかったからだろう。特にバイエルン・ミュンヘンへと移籍したミカエル・オリーズが退団したことによるマイナスは大きく、彼がいなくなったことで前線の創造性が失われた。

 オリーズのキャリアを考えると、彼の移籍はやむを得なかったが、サポーターから大きな反感を買うキッカケとなったのがヨアキム・アンデルセンのフラムへの売却だ。同じ中位から上位への進出を目指すクラブに最終ラインの要を売却してしまうのは“野心がない”とも捉えられ、ピッチ内でも彼がいなくなったことで攻撃の起点となる高精度のフィードは消え去った。

 その中でグラスナー監督が批判の的となっているのは、先述した2人の退団した選手の代わりに獲得した鎌田大地とマクサンス・ラクロワという2人の教え子のパフォーマンスで、彼らのクオリティは前任者と比較すると厳しいものがある。解任直前かと思われたトッテナム戦で勝利したことで、何とか任を解かれずに済んだが、再び未勝利が続けばクビが飛ぶ可能性も十分にあるだろう。

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