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海外サッカー 2か月前

大ピンチ…。欧州、解任ギリギリの監督5人。もう限界? 全く結果を残せていない指揮官とは?

シリーズ:解任ギリギリの監督 text by 編集部 photo by Getty Images

ルベン・バラハ(バレンシア)

ルベン・バラハ

【写真:Getty Images】

生年月日:1975年7月11日
今季リーグ戦成績:11試合1勝4分6敗(20位)

 21世紀前半に栄華を築いた名門バレンシアが、ラ・リーガで最下位に低迷している。この大不振の責任は誰にあるのだろうか。

 現在、監督を務めるルベン・バラハは現役時代にバレンシアで10年間プレーし、2度のラ・リーガ制覇をはじめ数々のタイトルを獲得した黄金期を知る人物の一人だ。

 そんなレジェンドはチームが降格の危機に瀕していた2023年2月に古巣の監督に就任。降格圏まで勝ち点2差と残留争いをしていたチームを残留に導き、昨シーズンは9位へと導いた。

 しかし、今シーズンは開幕から未勝利が続き、第6節ジローナ戦が唯一の勝利となっている。初勝利の後も勝ち切れない試合が続き、現在は屈辱の最下位へと転落。16位でリーグを終えた一昨季以上に降格の危機に瀕している。

 この事態の責任を取る形でバラハが解任となる可能性もあるが、それ以上にネックなのが悪政で有名なオーナーのピーター・リム氏である。今夏の移籍市場でも現場が臨む補強の声に耳を貸すことがなく、大きな戦力アップがないままシーズン開幕を迎えてしまった。

 こうした危機的状況にファンのフラストレーションは最高潮に達しており、スタジアム内外でオーナーの退陣を望む抗議活動が行われている。この雰囲気の悪さは選手たちにも伝わっており、チームとしての連帯がみられないほどに崩壊している。

 この事態にバラハを解任したところで、バレンシアの監督に就任したい人物は現れないだろう。この危機的状況でも鶴の一声でクビが飛ぶのか、それともオーナーが辞任をするのか。エスタディオ・デ・メスタージャの雰囲気はリムら経営陣が退任をしない限りは悪い雰囲気が続くと思われるが、かつてラ・リーガで一時代を築いた名門の未来はどこにあるのだろうか。

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