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コラム 2か月前

「言葉だったり態度で…」守田英正はサッカー日本代表の中心だと自覚している。苦難を乗り越えた先の心境の変化【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

不完全燃焼だったあの大会を糧に

 守田の初キャップは第1次森保ジャパン初陣だった2018年9月のコスタリカ代表戦。当時は柴崎岳や青山敏弘ら年長者のボランチがいて、守田はあくまで若手の1人でしかなかった。

 そういう立場が2021年まで続き、主力の座をつかんだのは2022年カタールW杯最終予選・オーストラリア戦以降。遠藤・守田・田中碧の3ボランチの安定感と連動性が崖っぷちに瀕していたチームを救い、V字回復の原動力になった。それは周知の事実である。

 とはいえ、カタールW杯本番はケガがあり、フル稼働というわけにはいかなかった。遠藤も脳震盪の影響を抱えながらの参戦で、結果的に日本は3人のボランチを回しながら戦うことになった。守田自身はこの扱いに不完全燃焼感を覚えたことだろう。

 ゆえに、第2次森保ジャパン発足後は自身が大黒柱の1人になるという意欲を高めていたはず。

 けれども、今年1〜2月のアジアカップ(カタール)では、ポジショニングや遠藤との関係性の最適解を見出せず、苦悩の日々を強いられ、重要なインドネシア・バーレーン代表戦ではまさかのスタメン落ち。旗手怜央が負傷したことで、最後のイラン代表戦では先発復帰したものの、最後の最後まで”腑に落ちる答え”を見つけられなかった。

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